残業を減らす!Officeテクニック

iPadのExcelをマウスで快適操作! 使いやすくカスタマイズする方法

iPadの「Excel」でもマウスを使いたい!

 iPhone/iPad用のアプリ「Microsoft Excel」を使っている人は多いですよね。簡単な編集作業ならiPhone/iPadだけで十分かも知れません。iPhoneの画面では少し狭いですが、iPadなら10インチ以上あるので十分です。キーボードを組み合わせてノートパソコンのように利用している人もいるでしょう。

 マウスはどうでしょうか? Excelでは、セル範囲の選択などドラッグの操作が多いため、文字入力用のキーボードよりもマウスの出番が多いのです。キーボードとの併用も便利ですが、スクリーンキーボードとマウスの組み合わせでも意外と使えます。

マウスを使った操作例。セル範囲のドラッグ操作など、Excelではマウスの出番が意外と多い

 Bluetoothマウスがなくても、USB変換ケーブルを介して普段使っているUSB接続のマウスを利用可能。ただ、初期設定のままでは少し使いにくいかも知れません。今回は、iPadでマウスを使う時に設定しておきたい項目を紹介します。

「Microsoft Excel」をApp Storeで

マウスポインターの色

 マウスポインターは見やすく設定しておきましょう。標準の状態では、コントラスト低め、約8秒後にポインターが非表示になります。ポインターの縁取りの色は[カラー]で設定できます。

初期設定のままのポインター。コントラストは低く目立たない
マウスを接続した状態で[設定]アプリを開く。[アクセシビリティ]の[ポインタコントロール]をタップする
[コントラストを上げる]のスイッチをON、[自動的にポインタを非表示]をOFFにする。[スクロールの速さ]はポインターの移動速度ではなく、画面のスクロール速度のこと。好みで設定しよう。ポインターの縁取りの色を変えるには[カラー]をタップする
[ポインタコントロール]の画面で[カラー]をタップすると、[カラー]の画面が表示される。ポインターの縁取りの色を変更できる。[ボーダーの幅]で縁取りの幅も設定できる
コントラストを上げて、縁取りの色([カラー])を[レッド]に設定した例

画面スクロールの方向はナチュラル?

 画面スクロールの方向に違和感のある人は多いと思います。標準では「ナチュラル」となっており、上下にスワイプする時と同様に、ホイールを上に回すと上方向へ、下に回すと下方向へ「画面」がスクロールします。パソコンのマウスと動作を合わせるなら設定を変更しておきましょう。同じ画面でポインターの移動速度も変更可能です。

標準の設定「ナチュラル」では、マウスのホイールを上に回すと上方向へ、下に回すと下方向へ画面がスクロールする
[設定]アプリの[一般]から[トラックパッドとマウス]をタップする
[ナチュラルなスクロール]のスイッチをOFFにする。[軌跡の速さ]でポインターの移動速度を変更可能

マウスボタンに機能を割り当てる

 iPadでアプリを切り替えるには、画面の下からスワイプか、[ホーム]ボタンを押すかのどちらかです。マウスから手を離してiPad本体を操作するのは手間ですよね。マウスでコントロールできるように、マウスのホイールボタンに[ホーム]の機能を割り当ててみます。

[設定]アプリの[アクセシビリティ]から[タッチ]をタップする
[AssistiveTouch]をタップする
[AssistiveTouch]のスイッチをONにする。画面に表示される黒いボタン(AssistiveTouchのメニュー)が邪魔な場合は、画面を下にスクロールして[メニューを常に表示]をOFFにしておく
画面を下にスクロールする。ここでは[メニューを常に表示]をOFFにした。[デバイス]をタップする
接続済みのマウスの項目をタップする
[追加のボタンをカスタマイズ]をタップする
メッセージが表示されている状態で、マウスのホイールボタンを押す
機能を選択する画面に切り替わるので[ホーム]を選択してチェックマークを付ける

 マウスのホイールボタンを押すと、iPadの[ホーム]ボタンを押した動作が再現されます。1回のクリックでホーム画面の表示、ダブルクリックでアプリの切り替え画面が表示されます。