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余計なことをしないで! Wordの邪魔な自動変換機能を回避する方法

どういうわけか引かれてしまった罫線はどうやったら消せる?

Wordの自動変換が邪魔に感じることも…

 「1.○○○○」を入力すると次の行に自動挿入される「2.」をいちいち消している。文頭の英単語の1文字目が勝手に大文字に変換されて困る。など、Wordでは何でそうなるの!? という瞬間がありますよね。なぜか罫線が挿入されたり、URLやメールアドレスにハイパーリンクが自動的に設定されたりするのも地味にイライラします。

 Wordの標準設定では、自動的に書式を整える「オートフォーマット」や「オートコレクト」の機能が有効になっています。便利な機能なのですが、邪魔に感じることもあるでしょう。今回は、設定を変更して完全にOFFにする方法のほか、上手に付き合っていくための回避方法を紹介します。

自動レイアウトは[オートコレクト]の設定を変更するほか、上手に付き合う方法もある

邪魔な「おせっかい機能」をOFFにする

 代表的な「おせっかい機能」をいくつか振り返ってみましょう。まずは、改行後に自動挿入される行頭文字。いちいち消している人も多いですよね。文頭の英単語の1文字目が大文字に変換されてしまうのも困ります。しかも気づきにくい。

 行の区切りとして「-」や「=」を3つ連続で入力して改行すると自動的に罫線が引かれてしまう問題もあります。URLやメールアドレスのハイパーリンクが自動的に設定されると困ることもあるでしょう。クリックすると色も変わります。

行頭文字が勝手に挿入される
英単語の1文字目が大文字に変換される
「-」や「=」を3つ連続して改行すると罫線に変換される
URLやメールアドレスを入力するとハイパーリンクが設定される

 これらの動作は[オートコレクト]の設定で無効にできます。[Wordのオプション]から「オートコレクト」のオプションを呼び出して設定します。

[ファイル]タブから[オプション]をクリックして[Wordのオプション]を表示しておく。[文書校正]の[オートコレクトのオプション]をクリックする
[オートコレクト]タブの[文の先頭文字を大文字にする]のチェックを外す
[入力オートフォーマット]タブを表示し、[インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する][箇条書き(行頭文字)][罫線][箇条書き(段落番号)]のチェックを外す

 [オートコレクト]タブにある[入力中に自動修正する]のリストは、よくある記号などを入力時に修正してくれる機能です。例えば「(c)」を「©」、「(TM)」を「™」に自動的に修正します。チェックを外して無効にできますが、有効のままで問題でしょう。

設定を変更せずに回避する

 設定を変更すれば問題解決! としたいところですが、OFFにした機能は、ONにするまで使えなくなります。当たり前ですね。ただ、行頭文字の自動挿入などは便利なこともあるはずです。「おせっかい機能」が邪魔と感じた時に回避する方法も知っておきましょう。Wordを使いこなしている感もあがります。

 入力後に自動的に修正された直後であれば、単語の左下にマウスカーソルを重ねると小さく表示される[オートコレクトのオプション]から元に戻すことが可能です。

自動的に修正された直後は[オートコレクトのオプション]が表示される。ここをクリックして…、
[元に戻す]を選択する
自動的に修正された書式が元に戻る
先頭文字の自動修正も同様
罫線も同様。[オートコレクトのオプション]が表示されていれば元に戻せる

 [オートコレクション]が表示されない時は個別に処理します。特に「---」からの罫線はやっかいです。段落の「罫線」として挿入されるため、消せないと悩む人も多いようです。罫線の前後の行をまとめて選択。[ホーム]タブの[段落]グループにある[罫線]-[枠なし]を選択します。

罫線の前後の行をまとめて選択する
[ホーム]タブの[段落]グループにある[罫線]-[枠なし]を選択する
自動的に変換された罫線を削除できた

 URLやメールアドレスのハイパーリンクの削除は簡単です。ハイパーリンクが設定された文字列を右クリックして[ハイパーリンクの削除]を選択します。

ハイパーリンクが設定された文字列を右クリックする。位置はどこでも構わない。表示されたメニューから[ハイパーリンクの削除]を選択する

 行頭文字の処理は[Backspace]キーを押すだけでOK。1回押すと行頭文字が削除され、もう一度[Backspace]キーを押すとインデントが解除されます。

行頭文字が自動的に入力された状態。[Backspace]キーを押す
行頭文字は削除されたがインデントは設定されている。もう一度[Backspace]キーを押す
インデントが解除された

 次の行に引き継がれる書式のキャンセル方法も覚えておくと便利です。例えば、見出し行に設定したフォントやフォントサイズを本文の書式にしたい場合に使えます。[Ctrl]+[Shift]+[N]キーを押すと、カーソルのある行の書式が本文の書式に変換されます。

見出し行で改行すると次の行にも書式が引き継がれる。[Ctrl]+[Shift]+[N]キーを押す
本文の書式に変換された