残業を減らす!Officeテクニック
余計なことをしないで! Wordの邪魔な自動変換機能を回避する方法
どういうわけか引かれてしまった罫線はどうやったら消せる?
2022年9月5日 06:55
「1.○○○○」を入力すると次の行に自動挿入される「2.」をいちいち消している。文頭の英単語の1文字目が勝手に大文字に変換されて困る。など、Wordでは何でそうなるの!? という瞬間がありますよね。なぜか罫線が挿入されたり、URLやメールアドレスにハイパーリンクが自動的に設定されたりするのも地味にイライラします。
Wordの標準設定では、自動的に書式を整える「オートフォーマット」や「オートコレクト」の機能が有効になっています。便利な機能なのですが、邪魔に感じることもあるでしょう。今回は、設定を変更して完全にOFFにする方法のほか、上手に付き合っていくための回避方法を紹介します。
邪魔な「おせっかい機能」をOFFにする
代表的な「おせっかい機能」をいくつか振り返ってみましょう。まずは、改行後に自動挿入される行頭文字。いちいち消している人も多いですよね。文頭の英単語の1文字目が大文字に変換されてしまうのも困ります。しかも気づきにくい。
行の区切りとして「-」や「=」を3つ連続で入力して改行すると自動的に罫線が引かれてしまう問題もあります。URLやメールアドレスのハイパーリンクが自動的に設定されると困ることもあるでしょう。クリックすると色も変わります。
これらの動作は[オートコレクト]の設定で無効にできます。[Wordのオプション]から「オートコレクト」のオプションを呼び出して設定します。
[オートコレクト]タブにある[入力中に自動修正する]のリストは、よくある記号などを入力時に修正してくれる機能です。例えば「(c)」を「©」、「(TM)」を「™」に自動的に修正します。チェックを外して無効にできますが、有効のままで問題でしょう。
設定を変更せずに回避する
設定を変更すれば問題解決! としたいところですが、OFFにした機能は、ONにするまで使えなくなります。当たり前ですね。ただ、行頭文字の自動挿入などは便利なこともあるはずです。「おせっかい機能」が邪魔と感じた時に回避する方法も知っておきましょう。Wordを使いこなしている感もあがります。
入力後に自動的に修正された直後であれば、単語の左下にマウスカーソルを重ねると小さく表示される[オートコレクトのオプション]から元に戻すことが可能です。
[オートコレクション]が表示されない時は個別に処理します。特に「---」からの罫線はやっかいです。段落の「罫線」として挿入されるため、消せないと悩む人も多いようです。罫線の前後の行をまとめて選択。[ホーム]タブの[段落]グループにある[罫線]-[枠なし]を選択します。
URLやメールアドレスのハイパーリンクの削除は簡単です。ハイパーリンクが設定された文字列を右クリックして[ハイパーリンクの削除]を選択します。
行頭文字の処理は[Backspace]キーを押すだけでOK。1回押すと行頭文字が削除され、もう一度[Backspace]キーを押すとインデントが解除されます。
次の行に引き継がれる書式のキャンセル方法も覚えておくと便利です。例えば、見出し行に設定したフォントやフォントサイズを本文の書式にしたい場合に使えます。[Ctrl]+[Shift]+[N]キーを押すと、カーソルのある行の書式が本文の書式に変換されます。