残業を減らす!Officeテクニック

Wordは表を思うようにコピペできない! イライラと無駄な作業を解消する方法

Wordの表を整えるのが面倒!

 Wordが言うことを聞かないことがありますよね。特に「表」はストレスが溜まる作業が盛りだくさんです。表の元データがあるのでコピー&ペーストしたら書式もコピーされてしまった!という悩みもよく聞きます。せっかくラクしようと思ったのに、以下のような状態になってしまったら残念ですよね。

Excelの表をコピーして、[Ctrl]+[V]キーでペーストした例。書式もコピーされている

 Wordに慣れている人なら、右クリックから[貼り付け先のスタイルを適用]を選択するでしょう。貼り付けた結果は問題なさそうに思えるのですが、よく見ると……

元の表をコピーしておき、貼り付け先で右クリックして[貼り付け先のスタイルを適用]を選択する
貼り付け先(Word)の書式が適用されて問題なさそうだが、よく見るとセル内に余計なインデントが設定されてしまっている、行の高さが無駄に広いのも気になる

 書式は適用されたものの、セル内のインデントや行の高さが設定されています。インデントは[Delete]キーで削除できますし、行の高さも罫線をドラッグすれば解消できますが、すべての箇所を手作業で修正するのは手間ですよね?

 今回は表を流用してWord文書に貼り付けたときに時短できるテクニックを紹介します。ここではExcelの表をWordに貼り付けることを想定していますが、既存のWordファイルに含まれる表を流用する時にも使えるテクニックです。

段落書式をクリアするショートカットキー

 先ほどの余計なインデントを一瞬で解決するショートカットキーがあります。表全体を選択して[Ctrl]+[Q]キーを押すだけです。なお、文字書式をクリアしたい場合は[Ctrl]+[space]キーを押します。

表にマウスポインターをあわせて左上の十字型アイコンをクリックし、表全体を選択する。[Ctrl]+[Q]キーを押す
段落書式がクリアされてインデントが解消された

無駄な行間を詰める

 自動的に設定された行の高さは[表のプロパティ]ダイアログボックスで自動設定できます。表を選択して[レイアウト]タブから呼び出します。

表を選択しておく。[レイアウト]タブの[表のプロパティ]をクリックする
[表のプロパティ]ダイアログボックスが表示される。[高さを指定する]のチェックを外して[OK]をクリックする
行の高さが自動調整された
表の幅を整えれば完成だ

列単位で貼り付ける

 表のフォントや罫線などを個別に設定したい場合は、あらかじめ空の表を挿入しておき、元の表を列単位で貼り付けるテクニックも便利です。貼り付け時にセルを選択しておくことがポイントです。

 元の表に対して空の表の行数が足らないと無視されてしまうため、数えるのが面倒なら行数を多めに用意しておいてもいいでしょう。なお、行単位でのコピーでも同様に操作できます。

空の表を用意しておく。元の表の行数を数えるのが面倒なら行数を多めに用意しておいてもいい
元の表の列をコピーする
貼り付け先の列を選択して、[Ctrl]+[V]キーを押す
列単位で貼り付けられた
残りの列も同様に操作する。元の表のセル内に改行が含まれていても問題ない
セルを選択して[Ctrl]+[V]キーで貼り付けた