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Wordで凝ったレイアウトは無理? 知っていれば変則レイアウトも簡単
2023年10月23日 06:55
Wordを使った「段組み」の文書をイチから作成する機会はあまりないでしょう。凝ったレイアウトを作りたいなら、PowerPointを使う人も多いですよね。しかし、ボリュームのあるレポートなどは、文書作成ソフトのWordがやはり便利。注釈の追加や校正機能、目次の自動作成などが使えるメリットがあります。
良くも悪くも、Wordで作った文書は似たような仕上がりになりがちです。読みやすくなるように、余白や行間を調整するのが一般的ですが、大きく印象は変わりません。
書類の目的によりますが、読ませるためのメリハリが欲しいですよね。上の例の一部分を「段組み」すると、以下のようになります。
[レイアウト]タブから「段組み」しただけですが、これだけでも印象が変わりますよね。1行あたりの文字数が減って読みやすくなりました。このような調整はインデントでも可能ですが、数クリックで整えられるのは[段組み]の機能のいいところです。今回は段組みの設定と、変則レイアウトに使える「リンク」の機能について紹介します。
対象の行を選択して「段組み」
段組みの設定は[レイアウト]タブから[段組み]ボタンをクリックするだけです。段組みしたい行を選択してから操作するのがポイントです。
文書全体を段組みにする場合、[Ctrl]+[A]キーで全選択してから操作したほうが効率的に思えますが、途中で段組みが邪魔になることが多いです。例えば、節見出しを入れたい時など、該当行を選択して「1段組」に設定し直すことになります。
1段目(左側)を広くして、2段(右側)を狭くするといった指定もメニューから選択するだけです。段に含まれている図版を調整して、文章と高さを揃えます。
以下は段組みの設定がわかりやすいように、段落の前後に改行を入れた例です。「セクション区切り」の文字が見えます。セクションの始まりと終わりには二重線が引かれます。この「セクション」の範囲に2段組みが設定されているという意味です。一段落目と三段落目以降とは別のセクションになります。
例えば、別のセクションは、3段組にするといった設定も可能です。最初に段組みしたい行を選択してから操作することで、手軽にレイアウトを切り替えられるわけです。
2つのテキストボックスを「リンク」させる
変則的なレイアウトで、離れた位置にあるテキストボックスに入力する場合、あふれた文字を切り貼りしていませんか? 複数のテキストボックスをリンクさせる方法も覚えておくと便利です。1つのテキストボックスに収まらなかった文字が、リンク先のテキストボックスに表示されます。3つ、4つとリンクさせることもできます。