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Word文書で「行頭が揃わない」「文字の間隔が変」? モヤモヤする違和感の解消法

印刷した用紙を三つ折りするためのガイド線を追加するテクニックも伝授

カッコがあると行頭が揃わない? 文字の間隔が空いている?

 以前にWordのおせっかい機能を回避する方法を紹介しましたが、今回は、Wordのコレなんとかならないの? という機能をまとめてみました。

 例えば、行頭にカッコが入るとずれているように見える件。日頃モヤモヤしながら放置している人も多いでしょう。

行頭にカッコがあると字下げしているように見える

 続いて、日本語と英数字の間隔が微妙に開いているのに違和感がある。スペースではないので[BackSpace]や[Delete]キーでは消せません。いちいち文字間隔を調整できないので、放置ポイントその2です。

日本語と英数字の間が微妙に空いているのが気になる

 3つめは、やらなくてもいいけど気が利いていると思われるひと工夫です。公的な文書では「三つ折り」にする機会がありますよね。一発でキレイに三つ折りできる練度の高い人は除いて、一般人はガイド線が欲しいはず。追加するコツを紹介します。

三つ折りのガイド線を追加する

カッコのずれと日本語/英数字の間隔は[体裁]タブで解決

 行頭のカッコがずれて見えることと、日本語と英数字の間隔は[段落]ダイアログボックスの[体裁]タブで解決できます。ここでは文章全体を対象にしていますが、設定のON/OFFだけなので、気になる箇所だけ選択して設定してもいいでしょう。

カッコのずれと日本語と英数字の間隔をまとめて解消する
文章を全選択しておく。設定が必要な段落だけ選択しても構わない。[ホーム]タブの[段落グループ]にある[段落の設定](右下を向いた斜めの矢印)をクリックする
[段落]ダイアログボックスが表示された。[行頭の記号を1/2の幅にする]のチェックをON、その下にある[日本語と英字の間隔を自動調整する][日本語と数字の間隔を自動調整する]のチェックをOFFにする
行頭のカッコのずれが解消した。日本語と英数字の間隔も詰まった

三つ折りのガイド線を追加する

 操作としては、短い直線を4本追加し上下均等に配置してページの左寄せにするだけです。ガイド線とする短い直線は選択しにくいので[オブジェクトの選択と表示]の機能を利用します。直線の配置方法として[用紙に合わせて配置]と[選択したオブジェクトを揃える]を使い分けるがポイントです。配置の基準が、用紙なのかオブジェクト(直線)なのかを意識して操作しましょう。

短めの直線を4本追加しておく
いずれかの1本を選択して、[図形の書式]タブの[オブジェクトの選択と表示]をクリックすると、文書内のオブジェクト(直線)を一覧で確認できる。[Ctrl]キーを押しながらリストの項目をクリックしてすべて選択する
[オブジェクトの配置]から[用紙に合わせて配置]をクリックしてチェックを付ける
もう一度[オブジェクトの配置]をクリックして[左揃え]を選択する
用紙の左端に直線が揃った
いったん選択を解除してオブジェクトのリストから一番上の直線のみを選択する
[オブジェクトの配置]をクリックする。[用紙に合わせて配置]にチェックが付いていることを確認して、[上揃え]を選択する
選択した直線が用紙の一番上に配置された
同じ要領で一番下の直線を用紙に合わせて[下揃え]する
再び[オブジェクトの選択と表示]のリストを操作する。[Ctrl]キーを押しながらクリックして、すべての直線を選択する
[オブジェクトの配置]から[選択したオブジェクトを揃える]をクリックしてチェックを付ける
もう一度[オブジェクトの配置]をクリックして[上下に整列]を選択する
三つ折りのガイド線を配置できた
アイコンをクリックして、上と下の直線を非表示にしておく