残業を減らす!Officeテクニック
一瞬で大量のOfficeファイルをコピーしてスタッフの名前入りファイル名にする裏ワザ
2025年3月10日 06:55
今回は、1つのファイルを複製して、名前を変更(リネーム)する時に使えるワザを紹介します。例えば、以下のようなリストに含まれるメンバーに対して「スキルシート.xlsx」に回答してほしいといった状況です。
送付する際は、誰からの回答なのかわかるように、ファイル名をメンバーの名前に変更したいと思います。意識調査や満足度チェックなどにも共通する、よくある事務作業の1つですよね。
このようなコピーとリネームの作業を、1つずつ力技で処理していませんか? リストの名前に半角スペースが含まれていたら、いちいち削除したりして……、地味で辛い作業です。
コマンドプロンプトで一発処理しましょう。ここでは、Excelファイルを例に操作していますが、WordやPowerPointのファイルでも同じように処理できます。
Excel上で「copy」コマンドを作成する
コマンドプロンプトで使える基本的なコマンドの「copy」を紹介します。「copy」はそのまま、コピーするという意味です。続けて「何を」「(どこに)どのような名前で」と指示する構文です。
今回は、Excelのセルで生成するので、copyコマンドを覚える必要はありませんが、このような構造になっていることを知っておいてください。「どのような名前で」の箇所をリストに合わせて変化させられれば、あとはコピペするだけです。
「社員スキルシート.xlsx」にパス名を追記しない理由は、このファイルが保存されているフォルダーでコマンドプロンプトを呼び出すためです。
セルC2とD2の間に半角スペースが入るように「" "」を連結しています。「"¥"」はフォルダーの区切りを表しており、SUBSTITUTE関数を使って、氏名に含まれる半角スペースを削除しています。
数式を使いたくなければ、セルC2に「copy 社員スキルシート.xlsx C:¥Users¥mado¥Desktop¥スキルチェック¥送付用¥青山翔.xlsx」と直接入力して、[Ctrl]+[E]キーを押してフラッシュフィルを利用してもいいでしょう。
エクスプローラーからコマンドプロンプトを呼び出す
copyコマンドを作成できたので、コピーして実行するだけです。コマンドプロンプトは「社員スキルシート.xlsx」が保存されているフォルダーから呼び出します。間違えると動作しないので注意してください。