残業を減らす!Officeテクニック
Excelを使って複数のフォルダーを一括作成するウラ技 ~月別フォルダー作成が捗る!
2022年9月12日 06:55
月単位でファイルを整理したい時など、複数のフォルダーを一気に作成したいことがありませんか? 複数のフォルダーを作成する場合、コピー&ペーストしてからフォルダー名を修正することが多いですよね。1~12月分のフォルダー程度ならコピペで我慢できても、効率がいいとはいえません。
コマンドプロンプトからフォルダーを一括作成できるのですが、少しハードルが高い。Excelで処理できたら便利ですよね? 今回は、Excelのリストからフォルダーを一括作成する方法を紹介します。
「md」コマンドを組み込んでCSVファイルを保存する
利用する仕掛けは「md」コマンドです。フォルダーを作成する際にコマンドプロンプトで利用するコマンドです。といってもコマンドプロンプトを起動して記述する必要はありません。Excelファイルに「md」コマンドを埋め込みます。
Excelでの作業は単純。A列に「md」、B列に作成したいフォルダー名を入力するだけです。ちなみに、mdは「make directory(メイク・ディレクトリ)」の略。「mkdir」と記述しても構いません。
フォルダーを一括作成したいフォルダーにCSVファイルを移動しておきます。ここでは[名前を付けて保存]ダイアログボックスから直接該当のフォルダーに保存しました。
CSVファイルをBATファイルに変更して実行する
BATファイルは「バッチファイル」と読みます。記述した複数のコマンドを連続して実行できるテキストファイルです。拡張子は「.bat」になります。CSVファイルはテキストファイルなので、拡張子を「.csv」から「.bat」に書き換えれば、BATファイルへ変更できます。
BATファイルでは「,」は半角スペースと同じように区切り文字と解釈されるため、今回の例では「md 1月」「md 2月」「md 3月」…、と順番にmdコマンドを実行するBATファイルが作成されるわけです。
拡張子はあらかじめ表示しておいてください。エクスプローラーの[表示]タブで表示・非表示を切り替えられます。拡張子を変更する際、確認のメッセージが表示されるので[はい]をクリック。ファイルの拡張子が「.bat」に変わったことを確認できます。
これで準備完了です。BATファイルをダブルクリックすると、同一のフォルダーに複数のフォルダーが一括で作成されます。意図するフォルダーにBATファイルが保存されていることを確認してから実行(ダブルクリック)してください。
サブフォルダーもまとめて作成する
サブフォルダーもまとめて作成可能です。ここでは、先ほど作成した各フォルダーの中に「発注書」と「スケジュール」というフォルダーを作成してみましょう。A列に「md」、B列には親フォルダー名に続けて、半角の「」で区切ってサブフォルダー名を指定します。CSVファイルとして保存、BATファイルへ変更・実行する手順は先ほどと同様です。
BATファイルをほかのフォルダーに移動して実行すると、同様のフォルダーが作成されてしまいます。誤作動を防ぐために実行済みのBATファイルは削除しておくことをおすすめします。