残業を減らす!Officeテクニック
効率的なプレゼンのスライド作成手順はコレ! ExcelやWordとの連携を意識しよう
2023年4月3日 06:55
プライベートで作成するファイルや提出用のレポートなど、学生時代はGoogleの「スライド」、「ドキュメント」、「スプレッドシート」をよく使っていた人もいますよね。しかし、会社から支給されたパソコンには、MicrosoftのPowerPoint、Excel、Wordがインストールされており、業務で使うファイルも、PowerPoint、Excel、Wordで作成されたものがほとんどのはずです。
とはいえ、スライド制作、文書作成、表計算と、作業の目的は共通。インターフェイスが異なっていても、GoogleとMicrosoftの両者のアプリに大きな違いはありません。勘のいい人はPowerPoint、Excel、Wordも使えていると思いますが、その使い方は自己流ではありませんか? MicrosoftのOfficeアプリだからできる連携テクニックを見逃しているかもしれません。今回はPowerPointとWordやExcelとの連携について、覚えておくと便利なテクニックを紹介します。
効率の良いプレゼンテーションの作り方とは
おもむろにPowerPointを起動してスライドを作成し始めるのは効率的ではありません。PowerPointにはデザインに関連する機能が豊富に用意されているため、フォントの種類やサイズ、図版の位置など、見た目の調整に気をとられてしまいがちです。プレゼンテーションの構成が定まらなくては本末転倒ですよね。
内容の構成は「Word」、表やグラフの作成は「Excel」、仕上げは「PowerPoint」と割り切ったほうが効率よくスライドを作成できます。
Wordでスライドを作成する
「アウトライン」表示の活用
PowerPointと連携する時は「アウトライン」表示を利用します。アウトライン表示は、章や節、本文の階層を設定して、文書の構造を意識しながら文書を作成できる表示方法。レベルを設定して、PowerPointに取り込めば一気にスライドを作成できるのです。アウトライン表示で「内容」に集中しましょう。
スライドに含めたい内容のメモを入力しておきます。スライドの区切りを意識する目的で太字にしておく程度の処理は構いませんが、フォントの大小や装飾を考えてはいけません。
続けて、レベル(階層)を設定します。スライドのタイトルにする行は「レベル1」、本文にする行は「レベル2」です。
レベルが設定されると文書の構造を把握しやすくなりますよね。スライドを追加する時は文字を入力して「レベル1」を設定、本文は「レベル2」で追加していきます。
スライドを追加して文字を入力、全体の構成を変更するためにドラッグしてスライドを入れ替え、考え直して途中にスライドを挿入……と、PowerPointで繰り返し操作するより効率がいいと思いませんか?
Wordの校正機能で凡ミスを回避
Wordでスライドの内容を入力するメリットはもうひとつあります。[F7]キーを押すだけで校正可能です。過信は禁物ですが、英単語のスペルミスや文字の重複、表現の不統一などの「凡ミス」を回避できます。また、[類似性]の機能では、インターネット上のテキストのコピペかどうかもチェック可能です。
Excelで表やグラフを用意する
単純な表もExcelで作成する
PowerPointにも表作成の機能はありますが、Excelで作業するのが得策でしょう。簡単な表でも後から行列の挿入・削除の作業が発生した時に手間がかかりません。注意点は、PowerPointで装飾するということ。Excelでは、項目と数値の入力のみです。
Excelの表を選択して[Ctrl]+[C]キーでコピー、PowerPointに切り替えて[Ctrl]+[V]キーで貼り付けます。Excelのデータと連動させる[リンク貼り付け]も可能ですが、書式もExcelと連動してしまいます。スライドのデザインを統一させたいなら、単純なコピペが正解です。
PowerPointでスライドのデザインを仕上げる
テキスト、表、グラフと、必要な素材をPowerPointに集約したので、スライドを仕上げていきましょう。[デザイン]タブからテーマを選択すれば、全体のデザインもまとめて統一できます。先ほどはイマイチだった表やグラフの色味も揃えられます。
PowerPoint上で文字を入力して、表やグラフを挿入、さらにデザインも調整するとなると、かなり手間がかかるはずです。WordとExcelの得意分野を活かした連携テクニックは覚えておいて損はないですよ。