残業を減らす!Officeテクニック
パワポでページ番号を[挿入]タブから加えるのは悪手! ズレを防ぎ、デザインを容易にする正解は?
2023年9月19日 06:55
PowerPointのスライドに「ページ番号」(スライド番号)を振ることがありますよね。「ページ番号」(スライド番号)を振る場合、[挿入]タブにある[スライド番号]ボタンを利用することが多いのではないでしょうか? 簡単な操作で挿入できるのですが、実は弱点もあります。
スライドのデザインによってページ番号のサイズや位置は決まります。うまい具合に挿入されればいいのですが、何となく気に入らないことが多いです。挿入されたページ番号は編集可能なため、フォントの種類やサイズ、位置を調整したくなりますし、誤操作で位置がずれたりすることもありますよね。
位置のずれ対策のためにページ番号のボックスのコピペをくり返している人もいるかもしれません。回避策として、ページ番号を「ロック」することも可能ですが、すべてのスライドを処理するのは手間がかかります。今回は、スライドマスターを利用してページ番号を挿入する方法を紹介します。デザインを一括で管理できて、誤操作も防ぐことができます。
スライドマスターにページ番号を挿入する
[挿入]タブから挿入した[スライド番号]は解除しておきます。[標準]表示で編集不可のオリジナルのページ番号を挿入するには「スライドマスター」を利用します。ページ番号用のテキストボックスを新規に追加して[スライド番号]を挿入するのがポイントです。また、各スライドを整える「レイアウトマスター」に挿入しないように注意してください。
なお、「<#>」に続けて「/(総ページ数)」と入力すれば、ページ番号を「○/(総ページ数)」のように表示できます。
表紙を除いて「1」からページ番号を振る
標準の状態では、挿入した「ページ番号」=「スライドの番号」のため、表紙から「1」「2」「3」……とページ番号が振られます。そこで、スライドの開始番号を「0」に設定し、表紙の次のページを1ページ目にします。なお、以下の操作後に表紙に表示される「0」の回避方法は後述します。
表紙の「0」を回避する
スライドマスターにテキストボックスを挿入してページ番号を挿入した場合、[ヘッダーとフッター]ダイアログボックスにある[タイトルスライドに表示しない]のチェックは効きません。しかし、スライドマスターに追加したテキストボックスを削除したらページ番号も消えてしまいます。ページ番号なしのレイアウトマスターを作成しましょう。既存のスライドマスターを複製して調整するのが簡単です。背景画像のない簡単なデザインなら、編集時に背景と同色の図形をページ番号「0」に重ねてしまっても構いません。