残業を減らす!Officeテクニック
ChatGPTにExcelのテンプレを生成してもらうと楽ちん! 既存ファイルの分割も可能
見出し行を入力した12カ月分の売上集計テンプレートがアッという間に
2023年8月21日 06:55
以前の記事では、ChatGPTの「Code Interpreter」(コード・インタープリター)の機能を使って、Excelの操作を自動化する処理を紹介しました。
Code Interpreterは有料プラン「ChatGPT Plus」のユーザー限定の機能ですが、処理内容のプロンプト(指示)からExcelファイルの分析や加工などが可能。処理後のファイルをダウンロードすることもできる優れものです。今回は、自分で操作すると面倒な複数シートの生成とファイルの分割を処理してみました。
なお、Code Interpreterを利用するには、画面左下のユーザー名から[Settings & Beta]を選択。[Settings]の画面にある[Code Interpreter]のスイッチをONにしておきます。
プロンプトからExcelファイルを生成する
Code Interpreterでは指示するだけでゼロからExcelファイルを生成することも可能です。ここでは、[1月]~[12月]シートを含むファイルを生成してみます。
単純な例ですが、Excelを起動してファイルを新規作成、シート見出し横にある[+]をクリックしてシートを追加、シート名を変更、見出し行を入力して……、とひたすら作業することを考えれば時短効果は大きいです。
ダウンロードしたExcelファイルは以下の通り。[1月]~[12月]シートに指定した行見出しが追加されています。なお、書式について指示することも可能ですが、色合いなどがイマイチなことも多く、Excel上で作業したほうが効率的です。
シートごとに分割して別ファイルとして保存する
今度は複数シートを含むファイルをシートごとに分割してみます。自分で作業するなら、シートの数だけファイルをコピーして不要なシートを削除するか、ファイルを開いてからシート見出しを右クリック、新規ファイルにシートを移動となります。いずれにせよ面倒です。Code Interpreterに丸投げして、一瞬で終わらせましょう。
複数ファイルをZIP形式でダウンロードする
分割したファイルのダウンロードリンクをひとつずつクリックしたり、ダウンロード後にファイルを移動したりするのは手間ですよね。ZIPファイルとしてまとめてもらいましょう。
なお、この例のように段階をふまずに最初のプロンプトでZIPファイルにまとめるように指示することも可能です。
ここでは、Code Interpreterにゼロからファイルを生成してもらいましたが、サンプルとなるファイルをアップロードして、同じ内容のシートを複製するように指示することも可能です。また、同一のファイルを20回コピーして、指定したファイル名に変更して保存といった処理もあっという間に終わります。
このような処理は、従来VBAを使って自動化していましたが、プロンプトだけで実現できるメリットはかなり大きいです。有料プラン「ChatGPT Plus」を契約しているなら、使わない手はないと思います。