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【パワポ裏ワザ】専門アプリ不要! 複数の画像をまとめて縮小&圧縮する
2023年8月7日 06:55
PowerPointに限らず、WordやExcelなどに挿入する画像の扱いに困るという声をたまに聞きます。確かに単純に画像をファイルに挿入すると、ページいっぱいにドーンと挿入されますよね。そして、その都度ハンドルをドラッグして小さくしていたり……。
挿入する画像が多い場合のデメリットは、手間がかかるだけではありません。表示上のサイズを小さくしても、挿入する画像が多ければファイルのサイズが膨らんでしまいます。ある程度は設定で回避できますが、忘れた時に限ってアプリが固まったりするものです。
あらかじめ画像を圧縮してリサイズしておくのも手間がかかります。今回は、PowerPointを使って複数枚の画像をまとめて圧縮&縮小する裏ワザを紹介します。調整後は画像ファイルをそのまま取り出せるので、汎用的に活用できますよ。
画像を縮小する
画像の縮小は簡単。サイズを調整したスライドに複数の画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけです。ただし、スライドのサイズを変更する際に[サイズに合わせて調整]を選択してください。
ここではわかりやすいようにスライドの幅を10cmとしました。解像度の単位は「dpi」(ドット・パー・インチ)なので、1インチ(2.54cm)を掛けてスライドの幅は以下のように概算できます。
スライドの幅(cm) = 幅(px) ÷ 解像度(dpi) × 2.54cm
スライドの幅を10cmとすると、仕上がりの横幅は、300dpiで約1,180px、220dpiで約866px、150dpiで約590pxとなります。例えば、仕上がりをフルHDの横幅1,920pxにあわせるなら解像度を考慮してスライドの幅を計算してください。
画像を圧縮する
挿入した画像の解像度を変更します。選択する画像は1枚だけで構いませんが、[この画像だけに適用する]のチェックマークを外すことを忘れずに。操作後は任意の名前でファイルを保存しておきます。
画像を取り出す
拡張子の変更
任意の名前で保存したPowerPointファイルの拡張子を「.zip」に変更します。標準のファイル形式は「x」付きの拡張子(.pptx)であり、XMLベースのファイル形式で保存されています。関連するファイルをZIP形式で圧縮してまとめた構造になっています。
拡張子が表示されていない場合は、エクスプローラーを開いて、[表示]-[オプション]の順にクリック。[フォルダーオプション]ダイアログボックスの[表示]タブにある[登録されている拡張子は表示しない]のチェックマークを外しておいてください。
画像の取り出し
ZIPファイルをダブルクリックしてエクスプローラーで画像の保存されているフォルダーから画像を取り出します。プロパティを確認すると、解像度が220dpi、リサイズされていることを確認できます。
ここではスライドの横幅を基準としましたが、縦方向の画像なら高さを指定してください。PowerPoint上でのトリミングなどと組み合わせた活用もできますよ。