残業を減らす!Officeテクニック
話題のChatGPTを「Google スプレッドシート」に組み込んでヘルプを作ってみた
2023年3月6日 06:55
話題の対話型AIの「ChatGPT」(チャットジーピーティー)はもう試しましたか? 米OpenAIの開発した自然言語処理モデルに基づくチャットコミュニケーションサービスです。注目される理由は、自然な対話形式で回答を得られることでしょう。
ユーザー登録は無料で、利用量に応じて料金が発生する仕組みです。しかし、初回登録時に割り当てられる18ドル分の枠を超えなければ無料です。ChatGPTのWebサイトを開いて試すだけでも面白いですが、今回は、Google スプレッドシートにChatGPTのAPIを組み込んで、回答を取得してみたいと思います。
ただし、質問の内容によって回答の精度は悪いことに注意。それも踏まえて対話形式AIの実力を見せてもらいましょう。なお、現時点でWeb版のExcelにChatGPTを組み込む手順は煩雑です。MicrosoftもOfficeアプリへのAI導入は積極的なので今後の動きに期待したいところです。
OpenAIのアカウントを作成する
まずは、OpenAIのアカウントを作成します。一般的なアカウント作成の手順と同じです。登録用のメールアドレス(もしくはGoogleアカウントか、Microsoftアカウント)とSMSを受信できる携帯電話を用意しておきます。
これでOpenAIのアカウントは作成できました。チャットの画面にて、普通の日本語の文章で質問を入力すると回答が表示されます。現在の利用量は、Usageの画面で確認可能です。
Google スプレッドシートにアドオンを追加する
続けて、Google スプレッドシートにChatGPTのアドオンを追加しましょう。Google スプレッドシートを表示しておきます。Google Workspace Marketplaceから検索します。アドオンの追加後、ChatGPTのAPIキーをセットするのがポイントです。Google スプレッドシートとOpenAIのWebページを切り替えながら操作するので、混乱しないように注意。また、自分のOpenAIアカウントに紐付くAPIキーが漏洩すると、無断で利用されて料金が発生する原因になるため、厳重に管理してください。
ChatGPTの関数名は「GPT」
以上の操作で、Google スプレッドシートでChatGPTの回答を取得できるようになりました。さっそく使ってみます。ここではセルA1に質問を記述して、セルB1に数式を入力します。関数名は「GPT」です。オプションの引数は、キャッチフレーズや文字数などを指定できますが、省略して構いません。
VBAのコードなども出力してくれます。微妙な回答も多いですが、数式で処理できるなら複数の質問に一気に回答させてから、下書きとしてコピー&ペーストするといった使い道はありそうです。ぜひ試してみてください。