ChatGPTをExcelの関数として利用できるアドイン『生成AIツール for Excel』が公開

『生成AIツール for Excel』

　株式会社ビジー・ビーは11月24日、同社が独自開発したExcel用のアドイン『生成AIツール for Excel』を、米MicrosoftのOffice ストアにて公開した。

　『生成AIツール for Excel』は、米OpenAIのChatGPTの機能を、Excelの関数として利用するためのアドイン・ソフトウェア。Windows/Mac版のExcel 2016以降に対応しており、現在Office ストアから無料でインストールできる。

　『生成AIツール for Excel』ではChatGPTを利用する汎用型の関数に加えて、分類専用の関数が用意されているため、特にアンケート処理など、Excelによるテキスト処理の実務を効率化できるだろう。また、生成AIの感情分析機能によってアンケートのコメント内容が肯定的か否定的かを判断できるという。設定画面が日本語に対応しているのもうれしい。

　なお、利用にはOpenAIのAPIキー（秘密鍵）を取得するため、有償のChatGPT Plusを購入する必要がある。

「企画書の作成」に適したBB.ASK関数

BB.ASK関数による企画書の作成例

BB.ASK（＜プロンプト＞,［生成温度］,［最大トークン数］,［モデル］）

• 例：BB.ASK(“表計算ソフトについて説明してください”)
• 概要：ChatGPTのchat completion APIに質問を送信し、応答を取得するための関数。一問一答形式の会話に適している。最も安価に利用可能

「思い通りのコンテンツの生成」ができるBB.CHAT関数

BB.CHAT関数によるコンテンツの生成例

BB.CHAT(＜役割列＞,＜内容列＞,［生成温度］,［最大トークン数］,［モデル］)

• 例：BB.CHAT(A2:A5,B2:B5)
• 概要：ChatGPTのchat completion APIで、AIとの一連のやりとりを送信し、会話の続きを応答として取得するための関数。過去のやりとりを示すことで、訓練データのない場合でも、AIの応答内容を調整できる

「フリーテキストの分類」ができるBB.CATEGORIZE関数

BB.CATEGORIZE関数によるフリーテキストの分類例

・形式	：BB.CATEGORIZE(＜内容＞,＜分類＞,［生成温度］,［モデル］)

• 例：BB.CATEGORIZE(“セルに計算式が書けます”,”{”ワープロ”,”表計算”,”プレゼン”})
• 概要：ChatGPTのfunction callingの機能を使って、分類候補を指定するだけで、指定したテキストを分類（タグ付け）できる