いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】「ChatGPT」でサンプルデータを生成してXLOOKUP/VLOOKUP関数を練習しよう
2023年5月17日 06:55
「ChatGPT」で練習用のサンプルファイルを生成する
ある値をキーとして対応する値を表から取り出したいことはありませんか? 例えば商品IDから商品名、顧客Noから顧客名など、関連する情報を取り出す処理です。VLOOKUP関数、もしくは後継のXLOOKUP関数を利用することが多いでしょう。
どちらも便利な関数ですが、必要な引数の数が多いことが難点。慣れるまでは苦労します。実務で使う表の構造が複雑だと、関数を覚えるまで時間がかかりますよね。かといって、自分で練習用に架空のデータを用意するのも面倒です。
話題の「ChatGPT」に作ってもらったサンプルデータで練習してみましょう。
これから使うならXLOOKUP関数
最初にXLOOKUP関数の構文を確認しておきましょう。6つの引数のうち、表を検索するための[検索値]、検索対象とする[検索範囲]、対応する値を取り出すための[戻り範囲]の3つを指定すれば動作します。
動作を試すために「ChatGPT」にサンプルデータを出力してもらいました。「XLOOKUP関数の練習に使える表を作ってください。区切り文字はタブでお願いします」と質問しています。今回は入力する数式の例も提示されたので、それもコピペします。
実際に動かしてみると理解しやすいですよね。XLOOKUP関数の基本については、過去の記事でも紹介しているので、参考にしながら試してみてください。
なお、「ChatGPT」の回答は都度切り替わるため、気に入ったサンプルが出現するまで繰り返すのもいいでしょう。今回の回答には「=XLOOKUP("田中", B2:B5, C2:C5)」という数式が提示されましたが、「田中」の箇所はセル参照でもOKです。
互換性を考慮するならVLOOKUP関数
「VLOOKUP」は表引きの定番の関数です。また、旧バージョンのExcelでファイルを開くことも考えると、VLOOKUP関数もまだまだ現役。引き継いだファイルに含まれていることもあるでしょう。構文は以下の通りです。
「対応する値を何列目から取り出すか」を指定する[列番号]は間違えやすい引数です。表の左端を「1列目」として数えます。
[検索方法]は「TRUE」(近似一致)もしくは「FALSE」(完全一致)で指定します。表中に[検索値]が見つからない場合、「TRUE」では[検索値]を超えない最大値を一致とみなし、「FALSE」ではエラーとなります。
[検索方法]を省略すると「TRUE」の意味となります。完全一致で検索することが多いと思いますので、「FALSE」と指定すると覚えてしまってもいいでしょう。VLOOKUP関数のエラー回避については、こちらの記事も参考にしてください。
そのほか、VLOOKUP関数の注意点として『[検索値]として検索するデータは[範囲]の左端に配置しておく』という前提条件がありますが、実際に動かしてみるのが一番です。「ChatGPT」にサンプルを作ってもらいましょう。プロンプトは「VLOOKUP関数の練習に使える表を作ってください。区切り文字はタブでお願いします」と入力しました。
XLOOKUP関数と同様ですが、今回の数式「=VLOOKUP("商品B", A2:C5, 2, FALSE)」の「商品B」はセル参照しても構いません。例えば「=VLOOKUP(E1, A2:C5, 2, FALSE)」と修正した数式をセルE2に入力しておくと、セルE1の値によって結果を切り替えることが可能です。