いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】締め切り間近を自動でお知らせしてくれる予定表の作り方!

締め切りに近づいた項目を強調表示させます

締め切りが近づいたら項目を目立たせるテク

 スケジュールをエクセルで管理していて、気がついたら締め切り直前だった! なんて経験ありませんか。部署やプロジェクトなど、目的に応じてスケジュール表が分かれていて、関係者の予定を把握するのが難しいこともありますよね。スケジュールアプリなどへの登録も手間がかかります。

 今回は、いつもの予定表にひと工夫して、締め切りが近づいたら項目を目立たせるテクニックを紹介します。

今日の日付と締め切り日を比較する

 締め切りが近づいていることを検知するには、今日の日付を取得する必要があります。まずは、TODAY関数を利用して今日の日付を表示してみましょう。セルに「=TODAY()」と入力するだけ。引数は必要ありませんが、「()」は省略不可です。

任意のセルに「=TODAY()」と入力します(①)
本日の日付が表示されました(②)。TODAY関数を入力したタイミングによって結果は異なります

 TODAY関数の動作がわかったところで、締め切りが近づいたら項目を強調する仕掛けを作っていきましょう。まずは、本日の日付と締め切り日を比較して、一週間(7日)未満だったらセルに背景色を付けます。条件によってセルの書式を変更するには「条件付き書式」を利用します。

条件付き書式を設定したいセル範囲を選択します(③)。[ホーム]タブ(④)の[条件付き書式](⑤)をクリックして、[新しいルール](⑥)を選択します
[新しいルール]ダイアログボックスが表示されました。[数式を使用して、書式設定するセルを決定](⑦)を選択して、「=$D2<TODAY()+7」と入力します(⑧)。「$D2」と複合参照で指定するのがポイントです。[書式](⑨)をクリックしてセルの背景色を設定しておきます。[OK](⑩)をクリックします
締め切り日と本日の日付を比較して、一週間(7日)未満の項目が強調されました

締め切り3日未満の項目を強調する

 締め切り7日未満では緊迫感がありませんね。3日未満の項目をさらに強調してみましょう。新しい条件付き書式の条件式には「=$D2<TODAY()+3」と指定します。

条件付き書式を設定するセル範囲を選択しておきます。[ホーム]タブ(⑪)の[条件付き書式](⑫)をクリックして、[新しいルール](⑬)を選択します
[新しいルール]ダイアログボックスが表示されました。[数式を使用して、書式設定するセルを決定](⑭)を選択して、「=$D2<TODAY()+3」と入力します(⑮)。[書式](⑯)をクリックして、フォントの文字色を設定しておきます。[OK](⑰)をクリックします
締め切り日と本日の日付を比較して、3日未満の項目が強調されました

締め切りを過ぎた項目をグレーアウトする

 締め切り日を過ぎた項目をグレーアウトして目立たせないこともできます。[新しい書式ルール]ダイアログボックスの呼び出し方は共通、条件式は「=$D2<TODAY()」となります。セルの背景色とフォントの色の両方を設定してください。

先ほどと同じ要領で[新しいルール]ダイアログボックスを表示しておきます。条件式に「=$D2<TODAY()」と入力(⑱)して、[書式](⑲)を設定しておきます。[OK](⑳)をクリックします
締め切り日を過ぎた項目をグレーアウトできました

 複数の条件付き書式を設定した場合、意図通りに書式が設定されないことがあります。その場合は、条件の厳しい順に設定されているかどうかを確認してください。この例では以下のようになります。

[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスは[ホーム]タブから[条件付き書式]-[ルールの管理]の順にクリックします。リストの上にあるルールが優先されます

数式の直接指定は自由度が高い

 日付の強調には、あらかじめ用意された[セルの強調表示ルール]から条件を指定する方法もありますが、自分で数式を指定する操作に慣れておくといろいろと応用できます。TODAY関数で本日を取得し、AND関数で締め切り日と比較して特定の期間を目立たせるといった処理も可能です。