残業を減らす!Officeテクニック
Excelの条件付き書式を必要な時だけ有効化できるスイッチを作ってみた
2024年5月27日 06:55
データを確認する際に、セルを塗りつぶすことがありますよね。目視ではチェック漏れの可能性があるため、「条件付き書式」を利用する人も多いでしょう。「○○円以上」や「○○と等しい」といった条件を満たすセルに、自動的に書式を設定する機能です。
一度設定しておけば、データが変わっても条件を判定してくれる優れものですが、たまに不便に感じることもあります。例えば、以下の表では、条件付き書式を使って、売上が300,000円以上のレコードを強調しています。
強調させたくない場合は条件付き書式をクリアし、条件を指定したい時に再び設定する必要があります。仕様なので仕方ないですが面倒ですよね。今回は、ON/OFFをコントロールできるスイッチを作ってみたいと思います。
条件付き書式を設定する
条件付き書式について簡単におさらいしておきましょう。行単位で書式を設定したい場合は、設定したいセル範囲を選択して、条件となる数式を入力します。縦方向の表では、条件の比較式に利用するセルを「$F2」のように列を固定した複合参照で指定します。
オプションボタンを追加する
条件付き書式を設定できたので、これをコントロールするスイッチを作っていきましょう。ここでは[オプションボタン]を使います。オプションボタンをクリックした時の値を表示するセルをリンクさせることがポイントです。
なお、[開発]タブが表示されていない場合は[Excelのオプション]の[リボンのユーザー設定]から[開発]にチェックを付けてください。詳しい手順はこちらの記事で紹介しています。
条件付き書式を追加する
リンクしたセルを参照する数式を使って条件付き書式を設定します。OFFのオプションボタンが選択された時は、セルH1の値が「1」になるので、条件は「=$H$1=1」の数式で表せます。絶対参照で指定してください。
条件付き書式を設定するセル範囲は同一なので、新規作成するより複製するのがスマートです。条件を満たした時に書式をクリアし、以降の条件付き書式が動作しないように設定しておきます。
実はオプションボタンを使わずに任意のセルに「1」「2」と入力して、そのセルを参照しても同じ処理は可能ですが、クリックで切り替えられると面白いですよね。
さらにオプションボタンを追加すると、「3」「4」と値が切り替わります。例えば、商品名ごとに切り替わるスイッチを用意しておくのも便利かもしれません。ぜひ試してみてください。