いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】条件付き書式でメニューにはない「以上」と「以下」の条件を設定するには?
条件付き書式で行全体を強調する方法も解説
2023年12月13日 06:55
メニューにない条件を指定するには?
ある数値を基準にしてセルを強調したいことがありますよね。「以上」や「以下」といった条件で書式を設定したい場合は「条件付き書式」を利用します。[条件付き書式]メニューの[セルの強調表示ルール]一覧から選択する操作が簡単ですが……、
「○○以上」や「○○以下」といった項目が見当たりません。例えば「80以上」という条件を指定したい時、仕方なく「79より大きい」などと指定している人もいるのではないでしょうか。項目はありませんが、「以上」「以下」の指定はもちろん可能です。
また、セルだけでなく行全体を強調したいこともありますよね。単純に数値を比較する数式だからこそ悩んでしまうこともあります。今回は[条件付き書式]-[セルの強調表示ルール]の一覧にない数値の比較について復習しておきましょう。
[その他のルール]で条件を指定する
基準とする数値と比較して、セルを強調したい場合は[その他のルール]の項目で決まりです。[新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示され、[指定の値を含むセルだけを書式設定]から「以上」、「以下」、「等しい」、「等しくない」などの条件を指定できます。
[条件付き書式]を削除する方法
複数の[条件付き書式]が設定されていて混乱してしまうことがあります。今は1つしか設定していませんが、削除方法を覚えておきましょう。[ルールの管理]ダイアログボックスから削除できます。
[書式ルールの表示]で[このワークシート]を選択しておくと、操作中のワークシートに含まれるすべての[条件付き書式]を確認できます。
行全体に[条件付き書式]を設定する
行全体に[条件付き書式]を設定する場合は、あらかじめ表を選択しておくのが簡単です。「80以上」という単純な条件でも数式で指定します。数値を比較するセル参照を「$D2」のように列固定の“複合参照”で指定するのがポイントです。
セルの強調と行の強調を使い分けよう
「○○以上」や「○○以下」といった項目がない!? などと悩む必要はありません。前述のように、数値を比較する時は[その他のルール]から直接指定する手順が簡単です。また、行全体に[条件付き書式]を指定する場合は“数式”を利用します。どちらもよく使うので、ぜひマスターしてください。