週末ゲーム
第654回
ゲームを放置するほどキャラが強くなる!?オートバトルRPG「Rush Dungeons!β」
幅広い難易度調整や、ダイナミックに動くドット絵アニメも見どころ
2016年10月28日 06:00
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、半放置型オートバトルRPG「Rush Dungeons!β (とつげきダンジョン!β)」を紹介する。
本作はゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で制作された作品のコンテスト“第8回 WOLF RPGエディターコンテスト”の総合順位にて第10位を獲得した作品。プレイヤーが操作するのではなく、ゲームを起動したまま“放置”しているだけで自動的に進行し、そして戦闘が行われるというシステムで、アイテムやお金などが次々と貯まっていくことが特徴となっている。
自動戦闘で貯まったアイテムとお金で強くなろう!
ゲームを開始すると、まずはチュートリアルを兼ねたオープニングシーンが展開される。物語的な背景といった内容や、文章でのシステム説明などは行われないものの、実際のステータス画面などの操作が自動で行われる一連のシーンを見ることで、基本的な操作内容を知ることができる。
本作の進行としては、いくつかに分かれたステージを攻略していく形式となっており、ステージ内での戦闘を繰り返し、最後に待ち受けるボスを倒すことで次のステージへの道が開かれる。それを繰り返し、最終ステージのボスを撃破することが目標だ。
特徴的なゲームシステムとしては、プレイヤーが操作せずとも自動的に戦闘が行われる“半オートバトル”のシステムだ。攻略するステージをワールドマップで選択すると、自動的にキャラクターが動き出し、装備の変更などで介入を行う以外、プレイヤーが見ているだけでゲームが進行する。
ステージ攻略中は、PC上でゲームを起動した状態で他の作業などを行っているだけで、敵をつぎつぎと倒していく。そうして放置している間に、ゲーム中の装備や経験値、お金が貯まっていくのだ。貯まった装備の中から強いものを選び、お金を使って強化し、キャラに装備させてパワーアップさせよう。気がつくと、放置している間にいつのまにかレアな装備を入手していることもあり、そういった“お得感”も楽しみのひとつとなっている。
なお、当初は戦闘に参加できるキャラクターは1人だが、ステージを攻略することで仲間が増えていく。仲間キャラクターごとに能力値の適性が異なっており、近接武器・遠距離武器それぞれの向き・不向きといった特徴や、防御力・機動力・回復能力といった各能力値の適性などが存在している。
このゲームではキャラの能力値の割り振りも自由に行うことができる。たとえば、あるキャラの防御能力を捨てて攻撃特化に、そして別のキャラは攻撃能力を捨て、防御・回復能力を重点的に……といった調整も柔軟に行えるのだ。キャラクターごとに、適性に沿った装備や能力値の割り振りなどを考えていく部分に面白さがある。
激しく動くドット絵アニメや、システム面のさまざまな配慮も魅力
本作はゲームシステムのほかに、激しく動くドット絵のアニメーションも印象的だ。味方キャラ・敵キャラのドットイラストの総数もさることながら、それらの攻撃・移動などのモーションが丁寧に作り込まれており、見ているだけでついつい時間が経過してしまうものとなっている。ジャンルとしては放置型ゲームなのだが、これら豪華なアニメーションから、放置するにはもったいなく思えてしまう。こういった特徴も、このゲームの魅力と言えるだろう。
また、敵の強さなどに関係する難易度調整もいつでも行うことができる。難易度はEASY、NORMAL、HARDから選ぶことができるほか、ステージの進行中にキャラが全滅した際のペナルティの厳しさなども調節できるので、さまざまなプレイヤー層が遊ぶことのできる作品となっている。放置中に貯まっていくアイテムを自動的に売るといった設定なども、条件を付けて細かく行うことができるので、適宜設定を行ってみよう。
本作は、実際にプレイヤーが操作している時間自体は少ないものの、放置時間を含めた総プレイ時間としては5時間から10時間程度と、なかなかのボリュームを持つ作品となっている。放置していた間にいつのまにか装備などが貯まっている感覚も楽しいものとなっているので、ぜひ遊んでみてはいかがだろうか。
ソフトウェア情報
- 「Rush Dungeons!β (とつげきダンジョン!β)」
- 【著作権者】
- Najicore
- 【対応OS】
- Windows
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.23(16/09/28)