Windows 10にまず入れる超定番無料アプリ
第1回
標準の検索より高速にファイルを検索するなら「Everything」
ファイルの名前や日付、属性といったメタデータでファイルを高速検索
(2015/8/10 00:00)
新OS「Windows 10」はもうお試しになっただろうか。「Windows 10」はOS自体が高機能になっているほか、標準でさまざまなツールを搭載している。しかし、数多く公開されているフリーソフトを使えば、もっと快適に「Windows 10」を利用できることをご存じだろうか。
そこで本集中連載では、「Windows 10」のポテンシャルを引き出すためにまず入れておきたい定番ソフトを紹介する。本集中連載は新たにWindowsに触れる入門ユーザーや、オンラインソフトを導入するのが久しぶりだというカムバックユーザーに役立つはずだ。いずれも「Windows 10」での動作を編集部にて確認しているので、安心して利用してほしい。
第1回となる今回は、高速ファイル検索ツール「Everything」だ。
高速ファイル検索ツール「Everything」
Windows 10は、Web検索とローカル検索を統合した強力な検索機能を標準搭載しており、ファイルやアプリケーション、システムの設定から晩御飯のレシピまで、断片的なキーワードや曖昧な記憶を頼りになんでもすばやく探し出すことができる。
しかし、ローカルのファイル検索だけに絞るなら「Everything」の速さには到底敵わないだろう。「Everything」が検索対象とするのは、ファイルの名前や日付、属性といったメタデータのみ。ファイルの内容まで検索してくれるOS標準のファイル検索機能よりは非力だが、ファイル名をキッチリ管理するタイプのユーザーには「Everything」の方が向いている。
「Everything」の速さの秘密は、あらかじめファイルシステムをスキャンして作成しておいたインデックスにある。本ソフトはシステムに常駐し、ファイルシステムに変更があれば、その差分のみをインデックスに反映させる。そのため、毎回ファイルシステムを走査するよりも高速で負荷も軽いというわけだ。
また、検索ボックスとファイルリストだけで成るシンプルなユーザーインターフェイスも本ソフトの特長。ユーザーは余計なことを考えずに、検索ボックスへキーワードを入力していくだけでよい。入力のたびにリストに表示されるファイルが条件に合致するものだけに絞り込まれていき、大量のファイルに紛れ込んだ目的のファイルが炙り出されるだろう。
なお、ワイルドカードや正規表現などを利用して検索することも可能。クエリを自分で記述できるならば、より複雑な条件で検索を行うこともできる。クエリをブックマークしておけば、使い回しも簡単だ。
なお、本ソフトの対応OSはWindows XP/Vista/7/8で、Windows 10の対応は明記されていないが、編集部にて試用したところ正常に利用できるようだ。