いまさら聞けないWindows 10のTips

第74回

パスワードよりも簡単なのに安全! PINでサインインしよう

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。

PINは機器ごとに変えることができる

 Windows 10にどうやってサインインしていますか? もしも、まだパスワードを入力しているというのであれば、PINに切り替えることをおすすめします。

 PINは、Windowsのサインイン時にパスワードの代わりに入力する4桁以上の暗証番号です。

 英数字を組み合わせた長いパスワードを入力する手間が省け、テンキーから数字をいくつか入力するだけで、Windowsにサインインできるようになります。

 そんな簡単な方式だとセキュリティが心配になるかもしれませんが、サインインだけでなく、OneDriveやストアなど多くのサービスに関連付けされた大元のMicrosoftアカウントのパスワードを毎回毎回、何度も入力する方が心配です。

 誰かに盗み見られたり、マルウェアに入力を監視されるなどして外部に漏洩すれば、インターネット上の任意の端末でMicrosoftアカウントを不正に利用されてしまう可能性があります。

 これに対して、PINは、設定したPC上でしか有効ではないので、たとえ番号が盗まれたとしても、他の端末で入力されたとしてもなんの意味も持ちません(もちろん設定したパソコンに直接入力されればサインインできるので盗み見られること自体は避ける必要があります)。

 Microsoftアカウントのパスワードは、PCでもスマートフォンでもブラウザから入力するときも、どこでも共通のたった1つのパスワードですが、PINは機器ごとに変えることができます。

 仮に外出先で使っているノートPCのPINを盗み見られたとしても、自宅や会社のデスクトップPCで、そのPINを入力しても意味がありません(このため意図的に機器ごとに変えることが大切)。

 PINは、「設定」の[アカウント]にある[サインイン オプション]で簡単に設定できます。この機会にPINでのサインインに変更しておきましょう。

「設定」の[アカウント]で[サインイン オプション]をクリック。[PIN]の[追加]をクリックして画面の指示に従ってセットアップする