いまさら聞けないWindows 10のTips

第104回

知られざるワザ「Shift+右クリック」でファイルのパスをコピーする方法

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。

[Shift]+右クリックでメニューに[パスのコピー]を表示できる

 コマンドラインから離れられない人、PowerShellを使いこなす達人の中には、知っている人も多いかもしれませんが、エクスプローラーに表示されたアイコンは、実は[Shift]キーを押しながら右クリックすると、表示されるメニューが少し変わります。

 実際にやってみても、何が変わったのか見分けがつきにくいかもしれませんが、よく見ると表示されたメニューに[パスのコピー]という項目が追加されています。

 これは、ファイルそのものではなく、ファイルの保存場所を示すパスをコピーするための操作です。

 何のために? と疑問に思うかもしれませんが、コマンドでファイル操作しなければならないときなどは、「"C:\Users\ユーザー名\Documents\Title.pptx"」のようにパスを含めてファイルを指定する必要があるので、パスを簡単にコピーできるのはありがたいことなのです。

 この機能は、会社のファイルサーバーやNASを使ってファイルを共有しているときにも便利です。

 メールなどで「ファイルサーバーの全員が使える共有フォルダーに入っている写真」などと書いてもよくわかりませんが、ファイルのパスをコピーして「"\\192.168.1.100\public\20170208\P1010027.JPG"」のように貼り付ければ、ファイルを正確に指示することができます。

 意外に活用シーンはあるので覚えておくと便利です。

[Shift]キーを押しながらファイルを右クリックすると、[パスのコピー]が表示される。ファイルそのものではなく、「"\\192.168.1.100\public\20170208\P1010027.JPG"」のようなファイルの場所を示すパスをコピーできる