Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-
Windows 10でDVDの再生に困っているなら「VLC media player」
形式変換や動画キャプチャーにも使える快速メディアプレイヤー
2018年2月2日 06:45
Windows 10の提供が開始されてもう3年目。新調したWindows 10搭載のパソコンにも慣れている方も多いだろう。Windows 10の標準機能は豊富で、さまざまな新機能もアップデートで追加される。しかし、Windowsには標準機能よりも快適に使えるフリーソフトも数多く公開されている。パソコンの普段使いに少し不便を感じている方も、もっと自分仕様にカスタマイズしたい方も、フリーソフトの導入を検討してみてはいかがだろうか。本連載では「Windows 10」で“使える”フリーソフトを厳選。機能だけでなくあわせて紹介する利用シーンも参考にして欲しい。
再生だけではない多機能メディアプレイヤー「VLC media player」
第1回となる今回は、Windows 10のDVDプレイヤーとして使える「VLC media player」を紹介する。Windows 10は、標準でDVDの再生機能が省かれているため、お困りの方も多いのではないだろうか。「Windows DVD プレイヤー」(税込み1,500円)の購入を考えた方もいるかも知れない。(条件を満たす環境には“Windows Update”経由でDVDの再生機能が無償提供される)しかし、そんな悩みも無料の「VLC media player」を導入すれば解決できる。
「VLC media player」は、DVDの再生はもちろん、WMV、DivX、XviD、MPEG-1/2、H.264、FLV、MOVなど、一般的なメディア形式のほとんどに対応するメディアプレイヤーだ。動画や音声の各種コーデックを内蔵しており、追加のインストールは必要ない。また、非常に軽快な動作はユーザーにとってありがたいメリットだ。
動画の再生機能としては、インタレースの解除、アスペクト比の変更、明るさやコントラストの調整、映像の回転、特定区間のリピート再生、再生速度の変更など、フリーソフトとは思えないほど多彩な機能を搭載している。今回は、「VLC media player」に搭載されているさまざまな機能のうち、2つの“使える”機能を紹介する。
動画の形式変換にも利用可能
まず、エンコード機能が秀逸。専用アプリの出番はほとんどなくなるだろう。メニューに従えば操作は簡単に完了する。例えば、スマートフォンなどで撮影した動画ファイル形式をMOV→MP4へ変換してファイルサイズを小さくするといった使い方がある。
デスクトップの動画キャプチャー機能も
Windows 10にもデスクトップのキャプチャー機能は用意されているが、「VLC media player」のキャプチャー機能は使い勝手がいい。フレーム数の指定や、指定した位置から切り出すクロップ範囲の指定も可能だ。また、Webカメラ経由でキャプチャーすることもできる。撮影・保存の作業をまとめて行えるので簡単な動画作成に便利だ。
[メディアを開く]ダイアログボックスの[オプションの編集]欄にパラメーターを追記すれば、クロップ範囲の指定が可能だ。例えば、デスクトップの左上から100×100ピクセル、640×480で切り出すなら、“:screen-left=100 :screen-top=100 :screen-width=640 :screen-height=480”といった具合だ。