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「メモ帳」よりも効率よく文章を作成できる多機能テキストエディター「Mery」

かゆいところに手の届くテキスト編集機能を多数搭載

「Mery」

 Windows 10の提供が開始されてもう3年目。新調したWindows 10搭載のパソコンにも慣れている方も多いだろう。Windows 10の標準機能は豊富で、さまざまな新機能もアップデートで追加される。しかし、Windows 10をもっと快適に使えるフリーソフトも数多く公開されている。パソコンの普段使いに少し不便を感じている方も、もっと自分仕様にカスタマイズしたい方も、フリーソフトの導入を検討してみてはいかがだろうか。本連載では「Windows 10」で“使える”フリーソフトを厳選。機能だけでなくあわせて紹介する利用シーンも参考にして欲しい。

日常使いにも重宝するテキストエディター「Mery」

 “テキストエディター”と聞いて、プログラミングをしない自分には無関係だと思っていないだろうか。しかし、Windows標準の「メモ帳」をはじめとするテキストエディターの出番は意外と多い。例えば、「Word」や「PowerPoint」などで整形する前の文章を入力したり、複数ファイルに跨がる文字の検索・置換をしたりと、一般的な業務でも重宝する。日常使いするからこそ、使い勝手のよいものを選びたい。もし、「メモ帳」がイマイチ使いにくいと感じているなら「Mery」はいかがだろうか。

普通の“テキスト”編集に強い

 かゆいところに手の届くテキスト(文章)編集機能がいい。例えば文字列検索機能。一般的には、[検索]ダイアログボックスを呼び出してから文字列を検索するのだが、「Mery」なら検索したい文字列にキャレット(入力カーソル)を合わせて[Ctrl]+[Shift]+[↓](もしくは[↑])を押すだけだ。また、文字数のカウントもテキスト編集では重要な機能だ。「Mery」なら、選択した範囲に含まれる文字数がウィンドウ下部のステータスバーに表示される。

検索したい文字列にマウスカーソルを合わせて[Ctrl]+[Shift]+[↓](もしくは[↑])を押すだけで検索できる
文字数のカウント機能も選択するだけと簡単だ

 一般的に日本語入力中の文字列は確定するまでは編集状態のため、後ろに続く文字列に重なって表示されるが、[トゥルーインライン入力]機能を使うと、リアルタイムで文字列が編集画面に表示される。変換中の文字列はそのまま、後ろに続く文字列が見えるようになるので、文章の入力に集中することができる。

[ツール]メニューから[オプション]を選択して、[オプション]ダイアログボックスを表示、[基本]タブにある[変換中の文字列を挿入モードで入力]にチェックマークを付ける
編集中の文字列はそのまま後ろに続く文字列が見えるようになる

 1行の折り返し文字数を直感的に変更できるのも「Mery」ならでは。画面上部のルーラーをクリックすると、縦に直線が出現する。そのまま左右にドラッグすれば、1行の文字数をすばやく変更できる。

1行あたりの文字数を直感的に変更できる

プログラミング用エディターとしての機能も充実

 もちろん、各種言語ごとの色分け表示や入力補完など、プログラミング用のエディターとしても充分な機能を搭載している。キーの割り当てのカスタマイズのほか、画面の配色の変更や正規表現による検索なども可能だ。JavaScriptやVBScriptでマクロを記述できるほか、プログラミングに適したプラグインも充実しており、作者のWebページからダウンロードできる。なお、レジストリは使用しないため、設定内容をUSBメモリなどに保存して持ち出すことも可能だ。

細やかなカスタマイズが可能。プログラミング用のエディターとしても充分な機能を搭載している
本ソフトの作者のWebページには、更新情報や活用方法などが豊富に掲載されている