Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-

「Google Chrome」を愛用している方にこそ試して欲しい「Firefox」

スマホ連携機能や“リーダービュー”、スクリーンショット機能などを標準装備

「Firefox」

他のWebブラウザーを使っている方に試して欲しい「Firefox」

 定番のWebブラウザー「Firefox」の名前くらいは聞いたことがあるだろう。Windows 10に標準搭載の「Edge」や「Internet Explorer」、Googleの「Google Chrome」を愛用している方にこそ試して欲しいWebブラウザーだ。慣れ親しんでいるWebブラウザーからの切り替えに抵抗があるなら、併用からはじめてみてはいかがだろうか。「Firefox」導入時のウィザードに従えば、ブックマークやパスワード、設定などを自動的に引き継ぐことができる。

 2017年にリリースされた新バージョン「Firefox Quantum」は、Webページの読み込みが旧バージョンと比較して2倍高速であると謳われ、その速度に関してユーザーからの驚きの声も多い。メモリーの消費量も少なく、大量のタブを開いていても他のアプリの動作を邪魔しないのが特徴だ。

充実の標準機能でスマートフォンとの親和性も高い

 「Firefox」には、多種多様なアドオンが用意されているが、目的や好みにより優劣はつけがたい。ここでは「Firefox」の標準機能のうち便利なものをいくつか紹介しよう。まず“タブを端末へ送信”だ。わざわざブックマークするほどではないけど、今パソコンで表示しているWebページの続きをスマートフォンで読みたい、というときに重宝する。

アドレスバーの右側にある[…](ページ操作)ボタンをクリックして[タブを端末へ送信]を選択する
送信先のスマートフォンに先ほどのWebページが表示される。ただし、あらかじめ“Firefox”アカウントを取得して、パソコンとスマートフォンの両方でログインしておく必要がある

 続いて“リーダービュー”。画像や広告などを除去してWebページを表示できる。アドレスバーの右側にリーダービューアイコンが表示されるWebページで有効だ。テキストのみに集中できるメリットのほか、テキストの読み上げも可能だ。

アドレスバーの右側に表示された[リーダービュー]アイコンから表示を切り替えることができる
“リーダービュー”ではテキストの読み上げも可能

 スクリーンショットの機能が標準で用意されているのもありがたい。Webページ全体と表示範囲のみのいずれかを選択して、スクリーンショットを保存できる。縦に長いページ全体のスクリーンショットも撮影可能だ。また、[F12]キーで呼び出せる“開発者ツール”では、スマートフォンやタブレット端末での表示を確認することもできる。

アドレスバーの右側にある[…](ページ操作)ボタンをクリックして[スクリーンショットを撮る]を選択する
Webページ全体と表示範囲のみのいずれかを選択する。保存したスクリーンショットは[自分のショット]から確認できる
スクリーンショットは期限切れになる前にダウンロードしておこう。切り抜きやコメント挿入などの簡単な編集作業も行える
“開発者ツール”を使えば、スマートフォンやタブレット端末での表示を確認可能

徹底したセキュリティ機能

 ユーザーのプライバシー保護が配慮されているのも安心だ。プライベートブラウジング中は、表示履歴、Cookie、パスワード、一時ファイル、検索履歴などの情報は一切パソコン上に保存されない。標準モードでもプライバシーとセキュリティについて細やかに設定できる。

プライベートブラウジングは、画面右側の[≡]ボタンから[新しいプライベートウィンドウ]を選択する
プライバシーとセキュリティについて細やかに設定できる