やじうまの杜
iPhone版「Microsoft Edge」が日本でも利用可能に ~早速使ってみました!
Windows 10とデータを同期、閲覧ページの転送もスムーズ。QRコードや音声コマンドも便利
2018年2月22日 14:36
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
当初、日本ではリリースされていなかったiOS版「Microsoft Edge」が日本でも使えるようになっているようなので、さっそく試してみました。
まず最初に断っておきますが、iOS版「Microsoft Edge」のブラウザーエンジンは“EdgeHTML”ではなく、「Safari」などと同じ“WebKit”です。
では、どこが「Safari」と違うのか――それは、「Windows 10」との親和性にあるといえるでしょう。
たとえば、iOS版「Microsoft Edge」はWindows 10版「Microsoft Edge」とデータを同期することが可能です。同じ“Microsoft アカウント”でログインすれば、Windows 10で利用していた“お気に入り”や“リーディングリスト”、パスワードなどをそのまま引き継げます。
また、ユーザーインターフェイスの共通化も図られています。スタート画面は、検索バーとよく使うサイトのアイコン、ニュースを配置したデスクトップと共通のデザインです(カスタマイズも可能)。アドレスバー右端の星型アイコンをタップすれば、“お気に入り”や“リーディングリスト”、“履歴”を切り替え表示できる“ハブ ビュー”が現れるのもデスクトップと同じですね。
そして、なかでも目玉となりうるのが、閲覧ページをPCへ転送する機能でしょう。画面下にあるアプリバーの真ん中にあるアイコンをタップするとリンク済みPCの一覧が現れ、指定したPCのデスクトップに閲覧ページを瞬時に表示します。
リンク済みPCの読み込みに若干時間がかかるのが玉に瑕ですが、その場合は[後で続行]コマンドを利用してもよいでしょう。このコマンドを利用すると、リンク済みPCに閲覧ページを“通知”してくれます。トーストや“アクション センター”で通知をクリックすれば、「Microsoft Edge」でモバイル端末から送ったページが簡単に開けます。
なお、この機能を利用するには「Windows 10 Fall Creators Update」以降のPCで「設定」アプリを開き、[電話]セクションにモバイル端末を登録(リンク)しておく必要があります。「Fall Creators Update」にアップデートしたら、忘れずに手持ちのスマートフォンをリンクしておきましょう。
また、同様の機能は「Continue with PC」アプリでも実現可能です(参考記事)。
iOSの「Safari」や「Google Chrome」、「Firefox」からもこの機能を利用したい!という場合は、このアプリをインストールしてブラウザーの共有機能から「Continue with PC」アプリを起動してみてください。
そのほかにも、QRコードや音声コマンドでURLを開く機能などが便利ですね。アドレスバーや“3D Touch”(ホーム画面のアプリアイコンを押し込んでメニューを表示する機能)などから利用できます。端末に痕跡を残さずWebページを表示する“InPrivate”や、ダークテーマなども搭載されています。