やじうまの杜

「Microsoft Office 互換機能パック」が4月で引退 ~11年間以上もの長い間ありがとう!

古い「Office」で新しいドキュメント形式“~X”を開くためのアドオン

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ダウンロードセンターの「Microsoft Office 互換機能パック」公開ページ

 「Microsoft Office 互換機能パック」が、4月に廃止されるのだそうです。

 この互換機能パックは、「Office 2000」や「Office 2002」、「Office 2003」といった古い「Office」で新しいファイル形式(DOCX、XLSX、PPTXなどのいわゆる“~X”形式)を開けるするようにするための追加ソフトです。対応する3つの「Office」の中でもっとも新しい「Office 2003」でさえ、サポート終了となったのは今をさかのぼること4年前も前の話(「Windows XP」と同時でした)。むしろ、いまだにサポートと提供が継続されていたことに驚いてしまいます。

 「Office 2000」が現役のころからあったと考えると、「Office 2000」のサポートが終了した2009年7月14日より前から存在した……とすると、リリースから10年は経っているはず。“窓の杜”の過去記事を漁ってみたところ、2006年にリリースされたのだそうで……その日に生まれた子は、今年で小学校6年生!

 互換性維持という本ソフトの性格を差し引いても、かなり長い公開期間と言えるのではないでしょうか。

 ちなみに、ダウンロードセンターの「Microsoft Office 互換機能パック」配布ページは、URL末尾にあるIDが“3”。ID部分を書き換えて調べてみたのですが、それよりも小さいIDで公開されているソフトは1つもありませんでした。このIDは大体公開順に振られているようなので、ダウンロードセンターで公開されているソフトの中でも最古参のものと言えそうです。長い間、本当にありがとうございました。

 なお、サポートと同時にダウンロード提供も終了するそうですが、すでにインストール済みであれば使い続けることはできるでしょう。しかし、セキュリティ更新プログラムが配信されなくなるため、マルウェアの攻撃からシステムを守るのが難しくなります。また利用している場合はできるだけ早く利用を中止し、最新バージョンの「Microsoft Office」へ乗り換えることをお勧めします。