やじうまの杜
Microsoftが「Windows 10」に標準搭載されている「メール」アプリで広告をテスト?
すでに撤回済み
2018年11月26日 06:30
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
Microsoftが「Windows 10」に標準搭載されている「メール」アプリで広告のテストを行っていたようです。
Microsoft is putting ads (!) on the default Mail client in Windows 10:https://t.co/1Uu2zSBsClpic.twitter.com/NUmrAgOd3R
— mehedi (@mehedih_)2018年11月16日
実は7月頃からテストされていたようですが、対象地域がブラジル、カナダ、オーストラリアおよびインドに限られていたこともあり、あまり知られていませんでした。
I am seeing ads in the official Windows 10 Mail app. Yes, in the official app. WTF@Microsoftpic.twitter.com/SnMJYUNqCM
— Parth Bhavsar (@7parthbhavsar)July 11, 2018
同社のサポートページ(削除済み)によると、この広告が表示されるのは“Home”と“Pro”の両エディションで、“Enterprise”などは対象外のよう。“Outlook.com”で“Focused Inbox(優先受信トレイ)”が有効になっている場合は“その他”のメール一覧のトップに、それ以外の場合はメール一覧のトップに掲載されるのだそうです。
また、広告が表示されるのは“仕事に関係のない(non-work)”メールアカウントに限られます。たとえば“Office 365”のサブスクリプションに紐づけられたメールアドレスや「Exchange」のメールを読んでいる場合には表示されません――もっとも“Gmail”はこれに含まれていないので、業務に利用しているとしても広告が表示されることになります。
“OSを利用するのにお金を払っているにもかかわらず、「メール」アプリに広告が表示されるのは納得がいかない”というユーザーも少なからずいるのではないかと思いますが、要するに広告を消したければ“Office 365”のサブスクリプションを購入してくださいということのようです。
少し気になるのは、この広告でターゲティング(行動追跡)が有効化されていることです。これはユーザーの興味にマッチした広告を表示するためですが、メールの中身が見られるのではないかと心配になってしまいますよね。
同社によると、「Windows 10」はデバイスごとに固有の“広告識別子(ID)”を生成し、さまざまなアプリでターゲティング広告を利用できるようにしています。「メール」アプリの広告でもそれが使われるため、メールの内容や連絡先といったプライベート情報が直接、広告に利用されることはないとのこと。ターゲティング広告を好まない場合は、無効化することもできます(ユーザーの興味とは関係なしに広告が表示されるようになる)。
なお、この機能はあくまでも実験的なもので、すでに無効化されています。当面の間はこれまで通り利用できそうで何よりですね。
This was an experimental feature that was never intended to be tested broadly and it is being turned off.
— Frank X. Shaw (@fxshaw)2018年11月16日