やじうまの杜
昔みんながお世話になった「PowerToys」ツール、オープンソースで復活へ
ウィンドウを最大化して新規デスクトップで開くツールやショートカットガイドなど
2019年6月25日 13:43
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
いささか旧聞に属しますが、Windows XPの頃にみんながお世話になった「PowerToys」ツールがオープンソースで復活するのだそうです。夏の間にプレビューとコードのリリースを行うことを目標に、現在開発が進行中です。
「PowerToys」は、Microsoftがかつてパワーユーザー向けに公開していたシステムユーティリティの総称です。Windows 95時代とWindows XP時代に盛んに開発され、一部のツールは後継版のOSにも組み込まれました。[Shift]キーを押しながらフォルダーを右クリックすると現れる[ここでコマンド プロンプトを開く][ここで PowerShell を開く]メニューなどが代表的な存在ですね。
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テクニカルサポートなし、基本的に英語版のみという若干ハードルの高いツールではありましたが、いずれの便利なもので、有志による日本語化も行われていました。
“GitHub”のプロジェクトページでは、最初にリリースされるユーティリティが2つ紹介されています。
1つ目は、新しい“最大化”ウィジェットです。ウィンドウの[最大化]ボタン上へマウスカーソルを移動させると、新しい仮想デスクトップを作成して当該ウィンドウを最大化表示するボタンがフローティング表示されます。Macでいうところの、アプリケーションのフルスクリーン表示みたいな動作でしょうか。
2つ目は、[Windows]キーでアクセスできるショートカットガイドです。[Windows]キーを1秒以上押すと現在利用可能なショートカットキーの一覧が全画面表示されます。いわゆる“アンチョコ”ツールですが、ショートカットキーを使いこなして生産性を向上させたいという意欲的なユーザーにはおおいに役立ちそうです。
そのほかにも、インターン生により以下のツールが開発中だそうです。
- 応答しないプロセスを簡単に終了させるツール
- ファイル名の一括変更ツール
- アニメーションGIFスクリーンレコーダー
また、以下のツールが提案されています。どれも便利そうで、実現が待たれます。
- ノートPCをモニターへ繋いだときに特定のウィンドウ配置を復元する機能を備えたフルウィンドウマネージャー
- キーボードショートカット管理ツール
- [名前を指定して実行]ダイアログ([Windows]+[R]キー)の代替ツール
- タスク切り替えツール([Alt]+[Tab]キー)の改良版(ブラウザーのタブ切り替えや実行中のアプリの検索など)
- バッテリーのログ機能
- タスクバーから解像度を手軽に切り替えられるツール
- フォーカスがなくてもマウスイベントを受け取れるツール
- 「コマンド プロンプト」や「PowerShell」、「Bash」をサポートした[ここから開く]ツール
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