やじうまの杜
新しい「Microsoft Edge」が勝手に「Google Chrome」や「Firefox」からデータを抜き取る?
[インポートしないで続行]オプションを選択すれば破棄されるとのことだが……
2020年6月30日 17:52
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
古い「Microsoft Edge」から「Chromium」ベースの新しい「Edge」への移行が本格化していますが、その際、新しい「Edge」が「Google Chrome」や「Firefox」から勝手に設定をインポートすることが問題になっています。
以下のスクリーンショットは編集部の環境に新「Edge」への移行パッチ「KB4559309」が適用された直後、“最初の実行環境(FRE)”と呼ばれる全画面表示の案内が行われているところですが、確かに「Chrome」のブックマークが勝手に「Edge」へ追加されていました。
この問題に対し、海外のWindows専門ブログ“Windows Central”がMicrosoftへ問い合わせたところ、以下のような回答が得られたとのこと。
During the first run experience, the customer is presented the opportunity to keep or discard the imported data. This data is discarded if they choose not to proceed with the import. If a customer terminates the new Microsoft Edge browser prematurely during the first run experience (e.g. using Task Manager), residual data may not be fully deleted. We recommend customers not shut down the setup process prematurely to ensure an expected result.
新「Edge」は確かに他のWebブラウザーから勝手にデータをインポートしますが、[インポートしないで続行]オプションを選択すると、インポートされたデータは破棄されるそうです。ユーザーに決定権があることに変わりはないのだから、勝手にデータをインポートすること自体に問題はないというスタンスのようですね。
ただし、「タスク マネージャー」などから“最初の実行環境(FRE)”を強制的に終了させてしまった場合は、インポートされたデータが完全に削除されないことがあるとのこと。期待通りの結果を得るためにも、“FRE”は終了しないことが推奨されています。
しかし、そもそも最初から勝手にデータをインポートせず、ユーザーの意思を確認してからインポートしてもよいのではという疑問もわきますが……それでは何か不都合があるのでしょうか。