やじうまの杜
「Hyper-V」仮想マシンに「Windows 11 バージョン 22H2」をインストールする方法
今秋の正式リリース前に試してみよう
2022年6月28日 06:55
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
先日、「Windows 11」の次期機能更新プログラム(Feature Update)「Windows 11 バージョン 22H2」が「Windows Insider Program」のRelease Previewチャネルにやってきました。今秋にも正式リリースされる予定ですが、Windows 11の機能更新は初めてであること、また更新間隔が年1回に伸びたこともあり、変更点は多めです。可能であれば一般公開の前に少しでも触れ、どこがどうかわったのかを把握しておくべきでしょう。
そこで今回は、「Hyper-V」仮想マシンに「Windows 11 バージョン 22H2」をインストールする方法を説明したいと思います。
なお、「Hyper-V」は64bit版のWindowsでしか利用できないので注意。また、エディションは「Pro」以上でなくてはなりません(「Home」エディションでは利用不可)。
「Windows Insider Program」に加入する
正式リリース前の「Windows 11」を試すには、まず「Windows Insider Program」に加入する必要があります。登録画面にアクセスし、「Microsoft アカウント」でログインしましょう。
ISOイメージファイルをダウンロードする
次に、「Windows Insider Preview」ビルドのダウンロードページへアクセスし、「Windows 11 バージョン 22H2」のISOイメージファイルをダウンロードします。
Download Windows Insider Preview ISO
ダウンロードページに「To access this page, you need to be a member of the Windows Insider program.」というメッセージが現れた場合は、先ほど「Windows Insider Program」に登録した「Microsoft アカウント」でページ右上のプロフィールアイコンからサインインします。サインイン済みにもかかわらずメッセージが表示された場合は、[F5]キーを押してページを再読み込みします。
無事ダウンロードページが現れたら下の方にページをスクロールして、ダウンロードするイメージファイルを選択するプルダウンメニューを探しましょう。
プルダウンメニューでは、「Windows 11 Insider Preview (Release Preview Channel) - Build 22621」を選択し、[Confirm]ボタンで確定します。
あとは言語(Japanese)を選択して[Confirm]ボタンを押すと、手続きは完了。24時間だけ利用できるダウンロードボタンが現れるので、クリックしてISOイメージファイルのダウンロードを始めましょう。サイズは約4.6GBあります。
「Hyper-V」を有効にする
ISOイメージファイルのダウンロードを待つ間に、仮想マシン機能「Hyper-V」を有効にしておきましょう。仮想マシンとは、物理マシン上で他のOSを動かすことのできる機能。「VMware」や「VirtualBox」といったサードパーティー製のソリューションもありますが、今回はWindows 11に標準搭載されている「Hyper-V」を利用します。
「Hyper-V」は初期状態で無効化されています。以下の手順で有効化しましょう。
- [Windows]+[R]キーで[ファイル名を指定して実行]ダイアログを開く
- 「OptionalFeatures」と入力して[Enter]キーを押す。[Windows の機能]ダイアログ(Windows の機能の有効化または無効化)が開く
- 「Hyper-V」のチェックボックスをONにして[OK]ボタンを押す。
あとはOSを再起動すれば、「Hyper-V」を使えるようになります。OSを再起動する前には、ISOイメージファイルのダウンロードが完了しているかどうかをチェックしましょう。ダウンロードが中断されてしまいます。
「Windows 11 バージョン 22H2」仮想マシンを作成する
準備が完了したら、早速「Hyper-V」仮想マシンを作成しましょう。[スタート]画面で「Hyper-V マネージャー」を探し、起動します。これは「Hyper-V」仮想マシンを管理するツールです。
「Hyper-V マネージャー」を起動したら、[操作]-[新規]-[仮想マシン]メニューを実行して仮想マシンを作成します。
仮想マシンの新規作成は、ウィザードに従うだけです。ポイントは、「仮想マシンの世代を第2世代にすること」、「メモリは4GB以上を割り当てること」です。これはWindows 11のシステム要件を満たすために必要です。
仮想マシンが作成されたら「Hyper-V マネージャー」に戻り、作成された仮想マシンに追加の設定を行います。
変更箇所は以下の2点。いずれもWindows 11のシステム要件を満たすために必要です。
- TPM(トラステッド プラットフォーム モジュール)を有効にする
- 仮想プロセッサーを2つに増やす
完了したら[OK]ボタンを押して、設定ダイアログを閉じます。