やじうまの杜

無料で解説動画を生成できる「NoLang」でブログ記事の宣伝動画を作ってみました!

宣伝効果や生成のコツを教えちゃいます

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「NoLang」を使って自分のブログ記事の動画を作ってみました

 こんにちは。今日は、最近話題のAI動画生成サービス「NoLang」、すでに使ってみた方も多くいらっしゃるでしょうか。

 「NoLang」とは、AIを使って簡単に解説動画やショート動画を作成できるWebサービスです。テキストを入力するだけで、台本を作成し音声合成、さらには画像生成までやってくれて、短めの動画制作のほぼ全工程をAIが担ってくれるんです。

 ゆっくり解説動画の作成に使ったり、長文の記事を動画にして要約するという使い方をされている方がいますね。「窓の杜」でも「NoLang」について紹介していて、多くの反応をいただきました。

ブログ記事の宣伝動画を作って拡散力を強化!

 実は、私も自分の書いたブログ記事の宣伝動画を作りたいと考えていました。これまで、ブログの新記事をSNSで告知する際は、ただリンクを貼るだけだったんです。でも、最近のSNSは動画コンテンツの方が目に止まりやすいですよね。また、自分の書いた記事なら著作権を気にする必要もありませんし、動画をきっかけに記事を読んでもらえればすごく嬉しいと思ったというのもあります。

 ただ、動画制作となると、脚本を考えて、撮影して、動画を編集して……と、かなりの時間と労力がかかります。『もっと手軽に、でもそれなりにクオリティの高い動画が作れないかな』と思っていたところで、「NoLang」を思い出しました。

 『これを使えば、ブログの内容を簡単に動画化できるんじゃないか?』

 そんな期待を胸に、早速「NoLang」を使ってみることにしました。作った動画はX(旧称Twitter)にポストしました。



 果たして、効果があるのか、それとも期待はずれなのか? それが最も気になる点だと思います。

 下の画像がポストのアナリティクスです。ポストしたのが7月12日、このスクリーンショットを撮影したのが7月18日なので約1週間です。その1週間でユニークの再生数が269回です。視聴維持率は比較しにくいのですが、最初の12秒まで見ていただいた方が27%、そして最後まで観ていただいたのが4%です。この動画がある程度タイムラインに残ってみていただいたとは言えると思います。

私が生成した動画を添付したポストのアナリティクスです。ある程度動画が再生されていることがわかります

こんな風に動画を生成しました

 「NoLang」自体の登録方法はGoogleアカウントを使用してログインし、利用規約に同意すればすぐ使用できます。このままでも動画の生成自体は可能ですが、目的にあった動画が生成されるように、カスタマイズする必要があります。

プロンプト変更

 まずはプロンプトの変更です。いくつか公式のプロンプトが用意されているので、そちらを使って動画を生成してもいいのですが、今回は自分のブログ記事を紹介して欲しいのです、プロンプトをカスタマイズしていきます。下記のように作ってみました。ここは適宜カスタマイズしていただければと思います。

ターゲット- 20代~40代のITやメタバースなどの未来的な技術に興味がある人

目的
- ターゲットに記事を読んでもらうこと

詳細なオーダー:
- 著者の「咲文でんこ」として、自分が書いた記事を紹介してください
- 最も伝えたいことはタイトルに書いてあるので、なぜ私がこの記事を書いたかを説明してください
- その上で、記事の内容が読みたくなるように、印象に残った内容、印象に残ったフレーズを紹介して、「ぜひ、この記事を読んでください」という内容で締めくくってください

Webページの内容を読み込めるように

 ブログ記事を紹介する動画なので、記事の内容をAIに把握してもらわなくてはいけません。「NoLang」には、閲覧中Webサイトの要約・解説動画を生成するための「Google Chrome」用拡張機能が用意されているので、これをインストールしました。これを使えばワンボタンで動画を生成してくれます。

動画の長さを調節

 また、動画の長さのカスタマイズもできます。グッと短く30秒にしたり、かなり長めの3分程度にすることもできます。ただ、あまり長いと動画を最後まで見てくれないかもしれませんし、短くしたら伝えたかった内容が入りきらないこともありました。個人的には1分程度がベストだと思いましたが、この部分もプロンプト次第では上手くいくかもしれません。いろいろと調整をしてみたいところです。

 ここまで来たらあとは拡張機能のボタンを押すだけで動画が生成されます。

私のブログ記事をベースにした動画が出力されました

動画の調整

 これだけでも動画は生成できるのですが、私の名前の「咲文でんこ」の読みを間違えているので、細かい部分を修正していきたいと思います。

 修正も簡単で、[マイページ]から[動画編集]を選択すると、動画の編集が可能になります。今回は読み方が間違っていたので、その部分だけを修正します。[読み方の修正]というボタンがあるので、そこを選択して誤っている部分を修正しました。

 編集できる範囲は多岐にわたり、スクリプト(生成された文章)を直接修正したり、新しいシーンを作ったり、表示される画像などを変更したりすることもできます。じっくりと調整することも可能です。

生成した動画を編集することもできます
今回は読み方だけ直して出力してみました
【【生成した動画のサンプル】】
「NoLang」を使って自分のブログ記事の動画を作ってみました - 窓の杜

動画の生成には「クレジット」が必要

 「NoLang」での動画生成にはクレジットが必要です。無料プランでも月200クレジットが付与されるので、基本的な動画生成と編集のみを利用し、数が多くなければ無料プランの分だけでも十分に活用できます。

 注意が必要な点は、編集した動画の出力にもクレジットを消費することです。クレジットの消費を減らすには、編集があまり必要ない内容になるようプロンプトを作り込むのが有効かもしれません。

 もし、より高度な機能や大量の動画生成を行いたい場合は、有料プランの利用も検討できます。手頃なPlusプランは月額980円で、毎月400クレジット利用可能です。Standardプランは月額2,980円で、月2,000クレジットが使えます。最上位のPremiumプランは月額7,980円(税込み)で、月7,000クレジットという大量の動画生成が可能になります。用途に応じて、これらのプランの中から選択できるでしょう。

何より手軽なのがうれしい!

 使ってみて良かった点としては、何より手軽なことが挙げられます。それぞれのステップに分解すれば自分で生成することも難しくはありません。ただ、一度設定すればワンボタン、数十秒で動画が出力できるのは非常に効率が良いです。

 企業ユースなどで本気で作り込むならともかく、個人ユーザーが自分の記事をアピールする程度なら、この使い方で十分だと思います。

 ほかにも製品レビューや、ハウツーガイドなど、アイデア次第で「NoLang」の使い道は無限に広がると思います。

 ユニークな使い方も公式のXアカウントで公開されています。これらも参考に、自分ならではの使い道を見つけてみてください。