その不安、アバストで解消します
第3回
自宅のWi-Fiが悪用される？ 放置すると無断利用されたりルーターを乗っ取られることも
2019年10月1日 06:55
ネットワーク上にあるパソコン以外のIoT機器を狙うウイルスが存在することをご存じだろうか。最近ではスマートフォンやプリンター、テレビなど、自宅のネットワークに接続できる機器は多い。ネットワークに接続できる機器が多い分、危険も増えるということだ。
気づかないうちに脆弱性のある機器がネットワーク上にあるかも知れない。そんな不安を払拭するために「アバスト無料アンチウイルス」の機能のひとつ“Wi-Fi インスペクター”で自宅のネットワークを調査してみよう。自宅のネットワークにどんな機器が接続されているのかを把握する意味でも、試してみる価値はある。
自宅のWi-Fiが狙われている
ところで、自宅のWi-Fiにはパスワードを設定してあるだろうか？ Wi-Fiに接続しようとしたときに確認されるあのパスワードだ。もし、初期設定のまま放置しているなら、すぐに説明書を取り出してパスワードを設定してほしい。自宅のWi-Fiにただ乗りされる可能性がある。初期設定のパスワードは一定のルールで設定されていることも多く、攻撃者に類推される可能性があるからだ。
それくらい大丈夫、という考えは危険だ。第三者が自宅のネットワークに入れるということは、共有を許可している機器やファイルなどが丸見えの状態なのだ。機密情報でなくとも、家族の写真などが丸見えなのはよろしくないだろう。また、第三者の利用によってネットワークに負荷がかかって動画などが快適に閲覧できなくなるといった弊害もある。
知らない間に犯罪の片棒を担がされる危険もあることも覚えておこう。例えば、犯罪者がネットワークへの攻撃を考える際、自分の痕跡を消すために無関係の人の回線を利用することが多い。最悪、共犯と扱われる可能性もある。セキュリティの甘いWi-Fiは絶好のターゲットとなるのだ。
出荷初期状態のルーターが危ない
Wi-Fiのパスワードが設定されていても安心はできない。
2016年に発見された「Mirai（ミライ）」というマルウェアがある。このマルウェアは、ルーターなどのIoT機器を乗っ取り、大量のパケットを特定のサーバーに送り込んでダウンさせるDDoS攻撃（Distributed Denial of Service attack）に加担させる。まるで映画のようだが、身近な話なのだ。Miraiの亜種は多数あり、感染の勢いは衰えていないという。
出荷初期状態のルーターは、ユーザー名：admin、パスワード：password、など周知のログイン情報を使っていることが多い。ユーザーの利便性を考えて、そのようになっており、パスワード変更の推奨はされているのだが、残念ながら放置しているケースがある。Miraiはこの脆弱性を狙って感染を試みるのだ。出荷初期状態のままのルーターの危険性がおわかりいただけるだろうか。自宅のIoT機器の乗っ取りを防ぐだけでなく、前述のようなネットワーク攻撃の踏み台にされる可能性もあるため、ルーターのパスワードは設定しておきたい。
“Wi-Fi インスペクター”でネットワークを調査する
「アバスト無料アンチウイルス」の“Wi-Fi インスペクター”は、Wi-Fi接続でも、有線LAN接続でも、ネットワークに接続されているすべての機器を検査し、脆弱な危機がないかをチェックできる。環境にもよるがネットワークの調査は数分で完了するだろう。見慣れない機器がネットワーク上にあれば、危険を察知することができるだろう。例えば、知らないスマートフォンなどがあれば、無断でWi-Fiに接続されている可能性も考えられる。
今回は脆弱性のある機器は見当たらなかったが、“Wi-Fi インスペクター”では、セキュリティ対策が必要な機器が接続されている場合、解決策が提示される。
無用なポートが開いている、ネットワーク上にある機器のファームウェアが古い、などはありがちな問題だ。アバストが調査した430万台以上のルーターでは、48％に何らかの脆弱性があることが判明したという。チェック結果に問題がある場合は、あわせて該当機器の説明書や提供元の公式ホームページなどで、セキュリティに関する更新情報がないかも調べてみるといい。
[制作協力:Avast Software Japan 合同会社]