特集
“スーパーバー”の機能をフル活用できるほか、マルチタッチも体験可能
(09/10/29)
去る22日に発売されたWindows 7は多くの新機能を搭載しているが、このうちユーザーインターフェイスに関する新機能のほとんどはアプリケーション側での対応が必要となっている。Windows 7対応を表明したオンラインソフトも続々と現れ、新機能をサポートするソフトも徐々に登場し始めているが、まだまだ数は少ない。
そんななか、多機能かつ高速動作がウリのWebブラウザー「TheWorld Browser」はWindows 7対応を早い時期から表明し、ユーザーインターフェイスに関する新機能のほとんどをサポートしている。本特集では「TheWorld Browser」を通してWindows 7の新機能を紹介していきたい。
ジャンプリスト
Windows 7で一新されたタスクバー“スーパーバー”上のアイコンを右クリックすると現れるメニュー“ジャンプリスト”。「TheWorld Browser」では、本ソフトを最後に終了した際に開いていたWebページのタイトルがリスト表示され、「TheWorld Browser」が終了している状態からでも“ジャンプリスト”から指定したWebページを開くことが可能。
また、リスト表示されたWebページタイトルの右側にある押しピン型のアイコンをクリックすると、常にそのWebページを“ジャンプリスト”上へ表示することができる。もちろん、「TheWorld Browser」が起動中も“ジャンプリスト”は利用可能。たとえば、GmailなどのWebサービスを常に表示するようにしておけば、いつでもすばやくアクセスできて便利。
タブのプレビュー
“スーパーバー”上のタスクボタンにマウスカーソルを重ねると現れるプレビューは、ソフトがタブ切り替え型の場合、開いている複数タブの中身を並べて表示できる。「TheWorld Browser」も“option”画面の[Advanced]-[Others]ページにある“Use Tabbed Thumbnail on taskbar icon in Windows 7”チェックボックスをONにすることで、現在開いているタブをプレビュー可能だ。
さらに、プレビュー上へマウスカーソルを移動すれば、「TheWorld Browser」のタブもリアルタイムで切り替わり、プレビューをクリックすると当該タブを表示した状態で「TheWorld Browser」がアクティブになる。また、プレビューの右上に表示される[×]ボタンを押すことで、当該タブだけを閉じることも可能。
タスクボタンの表現
Webページの読み込み中のタスクボタン
ダウンロード中のタスクボタン
Windows 7のタスクボタンは標準でウィンドウ名が表示されないが、その分表現力が豊かになっている。「TheWorld Browser」では、Webページの読み込み中に黄緑色の光の線がタスクボタンの左から右へアニメーションする。またファイルのダウンロード中には、タスクボタンの左下へ現在ダウンロード中のファイル数が数字で表示される。
マルチタッチ
Windows 7では、iPhoneなどでその有用性が実証されたマルチタッチによる操作が標準でサポートされている。「TheWorld Browser」もマルチタッチ対応のモニターやタッチパッドといった機器が接続された環境では、マルチタッチを使った操作が可能。
「TheWorld Browser」のマルチタッチ操作では、マウスで行うマウスジェスチャーと同じ動きを、2本の指で行うことで各種機能を実行できる。さらに、3本の指を揃え、下へ動かすことでタブを閉じる、上へ動かすことで最後に閉じたタブを復元、左右へ動かすことでタブ切り替えといった操作が可能。
おわりに
今回の特集では、「TheWorld Browser」にスポットを当てて紹介したが、「TheWorld Browser」以外にもWindows 7の新機能をサポートするオンラインソフトは増えてきている。たとえば、「EmEditor」ではジャンプリストに好きなメニュー項目を追加でき、「NextFTP4」はジャンプリストに加えてタスクボタンで進捗状況を表示する機能をサポートしている。今後も、新機能をサポートするソフトは増えていくだろう。
ジャンプリストやタスクボタンなどは、アイデア次第でさまざまな機能を搭載できる。今後、Windows 7環境でより便利になる機能を実装したオンラインソフトが登場することを期待したい。