やじうまの杜
「Windows 10 April 2018 Update」リリースの裏でひっそりと役目を終えたアプリ・機能たち
“ホームグループ”機能や「XPS ビューワー」アプリなど。「WinHlp32.exe」もそろそろ御役御免か
2018年5月14日 06:00
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
先月30日から一般提供が開始された「Windows 10 April 2018 Update」では、多くの新機能が追加されました(参考記事1、参考記事2)。その一方で、ひっそりと役目を終えた機能もいくつかあります。今回はその中で主なものを紹介したいと思います。
Groove Music Pass
音楽ストリーミングサービス“Groove Music Pass”の終了に伴い、OS標準の音楽プレイヤー「Groove ミュージック」から関連機能が削除されています。音楽ストリーミングを楽しみたい場合は、「Spotify」アプリなどを代わりに利用しましょう。
「コントロール パネル」の言語設定
「Windows 10 April 2018 Update」では言語パックを“Microsoft Store”からインストールできるようになり、言語関連の設定はすべて「設定」アプリに移されました。これに伴い、「コントロール パネル」の言語設定は削除されています。
ホームグループ
Windows 7で導入された“ホームグループ”機能は削除されました。これに伴い、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[トラブルシューティング]セクションからも“ホームグループ”が削除されています。
ちなみに、“ホームグループ”機能で設定されたプリンターやファイル、フォルダーの共有設定は削除されず、そのまま利用することが可能です。
推奨されるオープン ホットスポットに自動接続する機能
あまり使われていなかったようですので影響は少ないと思われますが、推奨されるオープン ホットスポットに自動接続するサービスの廃止に伴い、「設定」アプリの[ネットワークとインターネット]-[Wi-Fi]セクションにあったオプションも除去されました。
XPS ビューワー
OSの新規インストールで「XPS ビューワー」アプリが導入されなくなります(すでにインストール済みの環境をアップデートしても削除されることはありません)。利用したい場合は「設定」アプリの[アプリ]-[アプリと機能]セクションから[オプション機能の管理]画面へアクセスし、手動で機能を有効化します。
ちなみに、この画面からは「Internet Explorer」や「Windows Media Player」の削除も行えます。このようなレガシーアプリもいずれは「XPS ビューワー」アプリと同様、オプション扱いになっていくのかもしれません。
そのほかにも“People”機能でサジェストされるコンタクトの仕様や、「People」アプリで閲覧できる会話の仕様が変わりました。
開発が凍結され、将来的に削除される機能
また、積極的な開発がもはや行われておらず、将来バージョンのWindowsからは削除される可能性のあるアプリや機能も案内されています。
- Software Restriction Policies in Group Policy
- Offline symbol packages (Debug symbol MSIs)
- Windows Help Viewer (WinHlp32.exe)
- Contacts feature in File Explorer
- Phone Companion
- IPv4/6 Transition Technologies (6to4, ISATAP, and Direct Tunnels)
- Layered Service Providers
- Business Scanning, also called Distributed Scan Management (DSM)
このうち「Phone Companion(Microsoft モバイル コンパニオン)」の終了は以前にお伝えしました。今後は「設定」アプリの[電話]セクションにモバイル連携機能が追加されていく予定です。
一方、「Windows Help Viewer(WinHlp32.exe)」などは“まだあったのか!”といった感じですね。そろそろ穏やかに眠らせてあげたいです。