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Windows 10/11パッチが原因で日本語など非英語文字を含むXPSファイルが開けない問題
「XPS ビューワー」が大量のメモリを消費してクラッシュ
2022年8月9日 12:23
米Microsoftは8月8日(現地時間)、2022年6月Cリリース以降の更新プログラムを適用したWindows 10/11環境において、日本語や中国語など非英語文字を含むXPS(XML Paper Specification)形式ドキュメントを「XPS ビューワー」で開けない問題が発生していることを明らかにした。「このページは表示できません」というエラーが表示されたり、応答しなくなってCPU使用率が高くなり、メモリ使用量が増加し続けることがあるという。
この問題の影響範囲は、以下の通り。XPS形式だけでなく、OXPS(Open XML Paper Specification)形式でも発生する。
- Windows 11 バージョン 21H2
- Windows 10 バージョン 21H2
- Windows 10 バージョン 21H1
- Windows 10 バージョン 20H2
- Windows Server バージョン 20H2
同社によると、「XPS ビューワー」を閉じない限りメモリ使用量が最大2.5GBに達し、最終的には予期せず終了することがある。この問題は今後のOSアップデートで解決される見込みだ。
なお、「XPS ビューワー」は「Windows 10 バージョン 1803」で削除されており、初期状態ではOSには含まれていない。Windows 11の場合、「設定」アプリの[アプリ]-[オプション機能]セクションから手動でインストールする必要がある。
そのため、この問題の影響を受けるホームユーザーは少ないものと思われる。