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Windowsパッチに問題、インストールに失敗し「0x800f0922」エラーが表示される

Secure Bootのセキュリティを強化する「KB5012170」が影響か

同社のドキュメントサイトにおけるアナウンス

 米Microsoftは8月12日(現地時間、以下同)、9日にリリースされたWindows向けのセキュリティ更新プログラム「KB5012170」に問題があることを明らかにした。パッチをインストールしようとすると失敗し、「0x800f0922」というエラーメッセージが表示されることがあるという。

 この問題が発生するOSは、以下の通り。

  • Windows 11バージョン 21H2
  • Windows 10バージョン 21H2
  • Windows 10バージョン 21H1
  • Windows 10バージョン 20H2
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows 8.1
  • Windows Server 2022
  • Windows Serverバージョン 20H2
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012

 「KB5012170」は、デバイスの起動時に悪意あるソフトウェアが読み込まれないようにする「セキュア ブート」(Secure Boot)という仕組みで確認された、セキュリティ機能をバイパスできてしまう脆弱性に対処するもの。脆弱性があることが知られているUEFIモジュールを「Secure Boot Forbidden Signature Database」(Secure Boot DBX)と呼ばれるデータベースに追記し、これらが読み込まれるのをブロックする。

 同社は現在、問題を調査中。今後のアップデートで解決される見込みだ。UEFIをアップデートすることで解決できることもあるようなので、バックアップなどの対策を十分に講じたうえで試してみるとよいだろう。