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昨年話題になった「0x800f0922」エラーの問題は解決 ~Microsoftが公表

Secure Bootの脆弱性に対処したパッチ「KB5012170」が引き起こした問題

同社のドキュメントサイトにおけるアナウンス

 昨年8月にアナウンスされた「0x800f0922」エラーの問題は、すでに解決されたとのこと。Microsoftがこの問題のステータスを「確認」(Confirmed)から「解決」(Resolved)へ変更した。

 この問題は、米国時間2022年8月9日にリリースされた「KB5012170」が一部のデバイスにインストールできず、「0x800f0922」というエラーメッセージが表示されるというもの。以下のプラットフォームで確認されている。

  • Windows 11 バージョン 22H2
  • Windows 11 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 22H2
  • Windows 10 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 21H1
  • Windows 10 バージョン 20H2
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows 8.1
  • Windows Server 2022
  • Windows Server バージョン 20H2
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012

 「KB5012170」は、「セキュア ブート」(Secure Boot)のセキュリティ機能をバイパスできてしまう脆弱性に対処したパッチ。既知の脆弱性があるUEFIモジュールを「Secure Boot Forbidden Signature Database」(Secure Boot DBX)と呼ばれるデータベースに追記し、これらが読み込まれるのをブロックするが、その影響で不具合が発生していたようだ。UEFIのアップデートで解決されることもあるが、PCに不慣れなユーザーにとってはハードルが高く、Microsoft側による対策が望まれていた。

 同社はこの問題を調査するとしていたが、2023年2月のプレビュー更新プログラムですでに解決されているとのこと。「Windows Update」でOSを最新の状態にしていれば問題はない。