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「KB5012170」が原因で「BitLocker」の回復キーが必要になる問題は解決

昨年8月に発覚し話題となった問題

同社のドキュメントサイトにおけるアナウンス

 「KB5012170」をインストールするとOSの起動時に「BitLocker」の回復画面が表示される問題は解決されたとのこと。この問題は昨年8月にアナウンスされ、長らくステータスが「確認」(Confirmed)のままだったが、ようやく「解決済み」(Resolved)に変更された。

 「KB5012170」は米国時間8月9日にリリースされたパッチで、「セキュア ブート」(Secure Boot)のセキュリティ機能をバイパスできてしまう脆弱性に対処する。具体的には既知の脆弱性があるUEFIモジュールを「Secure Boot Forbidden Signature Database」(Secure Boot DBX)と呼ばれるデータベースに追記し、これらが読み込まれるのをブロックするが、その影響で「BitLocker」に不具合が生じていたようだ。インストールしようとすると、1回目または2回目の再起動時に「BitLocker」の回復画面が表示されることがある。影響するOSは、「Windows 11 バージョン 21H2」のみとされている。

「BitLocker」の回復画面

 同社によると、この問題は2023年2月のプレビュー更新プログラム「KB5022905」以降で解決されているとのこと。同じく「KB5012170」が引き起こしていた「0x800f0922」エラーの問題も、このパッチで対処済みだ。「Windows Update」でOSを最新の状態にしておきたい。