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10年前の富士通製Windows 10 PCが起動不能に、2025年6月セキュリティパッチの適用で

復旧例の報告もあるが、一般のユーザーによる対処は困難か

同社のアナウンス

 富士通クライアントコンピューティング(株)は6月13日、同社のWindows 10搭載デスクトップPCの一部で問題が発生していることを明らかにした。2025年6月のセキュリティ更新プログラム(KB5060533)を適用すると、PCを起動できなくなる場合があるという。

 この問題の影響を受けるのは、2015年から2016年にかけて販売されたデバイス。該当するデバイスでは6月13日以降、一時的に「Windows Update」の配信を停止しているとのこと。被害の拡大を防止するための措置だ。

 同社は情報が明らかになり次第、サポートページで知らせるとしている。

 原因としては、「Secure Boot DBX」の更新によりデータサイズが格納領域を超えてしまった可能性が指摘されている。「Secure Boot DBX」は、すでに脆弱性が確認されているUEFIモジュールを記録しておくためのデータベースで、脆弱性を悪用した攻撃をブロックするために必要なものだ。

 復旧の事例も報告されているがBIOSの書き換えが必要となるため、一般のユーザーにとっては難易度は高い。開発元からの続報を待つべきだろう。