やじうまの杜

「Windows 10 April 2018 Update」で見つかった不具合のまとめ(10月2日更新)

安定性重視で運用したいユーザー向けの対策も紹介

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「Windows 10 April 2018 Update」の問題をまとめたMicrosoftのサポートページ

 「Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)」では“タイムライン”や“近距離共有”、“集中モード”といった魅力的な新機能が多数導入されています(参考記事1参考記事2)。一方で、不具合やトラブルも少なからず報告されています。今回はその事例と回避策を簡単にまとめてみました。

【5月23日解決済み】東芝製SSDの一部モデルでバッテリー寿命が短くなる

 東芝のSSD“XG4”シリーズ、“XG5”シリーズ、または“BG3”シリーズを搭載したデバイスを「Windows 10 April 2018 Update」へアップグレードすると、バッテリー寿命が短くなります。

 修正は6月上旬になる見込みで、それが待てない場合はWindowsを以前のバージョンへ戻すことが推奨されています。

【5月23日解決済み】Intel製SSDを搭載したデバイスがUEFI画面で再起動・クラッシュする

 “Intel SSD 600p”シリーズや“Intel SSD Pro 6000p”を搭載したデバイスでシステムがクラッシュします。

 これはかなり深刻な不具合で、解決策は今のところ「Windows 10 Fall Creators Update」などを再インストールするしかないようです。Microsoftは対象デバイスへのアップデート配信を中止して、問題の修正にあたっています。

【対処方法あり】「April 2018 Update」から言語を削除できない

 「Windows 10 April 2018 Update」では言語パックを「ストア」から入手できるようになったほか、「設定」アプリで管理できるようになるなど、言語周りで大きな変更が加えられています(“機能オンデマンド(FOD)”と呼ばれる仕組みです)。本件はそれに伴う不具合のようですが、幸い「PowerShell」スクリプトの実行で修正することができます。

 また、日本語版または繁体字中国語版ではないWindowsで日本語・繁体字中国語IMEを利用すると、初回利用時に辞書のバックグラウンドダウンロードなどが発生するため、文字が入力できなかったり、使えるようになるまで時間がかかったり、IME辞書が検出されないことがあるそうです。

【修正予定】「April 2018 Update」をインストールすると隠しパーティションにドライブレターが割り振られる

 気にしなければどうということのない不具合ですが、誤ってフォーマットしたりするとWindowsを復旧できなくなったりします。ドライブレターを手動で削除するか、触らないように注意しましょう。

【7月5日解決済み】Dellの“Alienware”シリーズに「April 2018 Update」をインストールしようとするとエラーが発生する

 Dell製の人気ゲーミングPC“Alienware”シリーズは今のところ「April 2018 Update」と互換性がありません。

  • Alienware 13 R3
  • Alienware 15 R3
  • Alienware 15 R4
  • Alienware 17 R4
  • Alienware 17 R5

そのほかの問題

 そのほかにも、解決済みのものも含めていくつかの問題が報告されています。

 編集部でも「エクスプローラー」が頻繁にフリーズする不具合に悩まされましたが、5月の月例アップデートで修正されたようで、現在では快適に利用できています。

安定性を重視したい:機能アップデートのインストールを遅らせる

 「Windows 10 April 2018 Update」は“Windows 10 Insider Preview”プログラムなどで事前にテストされていますが、あらゆる環境をカバーしているわけではないので、リリースされてから不具合が報告されることは少なくありません。しかし、業務環境でトラブルに遭うのは避けたい、安定性重視で運用したいというユーザーは少なくないでしょう。

 その場合は、機能アップデートのインストールを遅らせるとよいでしょう。

 まず、「設定」アプリを開き、[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションに移動します。次に、[Windows Update]セクションの“詳細オプション”リンクをクリックしましょう。

 [詳細オプション]画面を下の方にスクロールすると“更新プログラムをいつインストールするかを選択する”という欄があります。ここで機能更新プログラム(今回の「April 2018 Update」のような、年2回配信される大規模アップデートのこと)のインストールを延期する日数を選択すると設定は完了です。最大で365日まで遅らせることができるので、不具合が出尽くしてからアップグレードすることができます。

[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションの“詳細オプション”リンクをクリック
“更新プログラムをいつインストールするかを選択する”で機能アップデートのインストールを遅らせる日数を選択

 ただし、この方法が利用できるのは「Windows 10 Pro」以上のエディションのみです。「Windows 10 Home」では(ほぼ)否応なくアップデートが行われるので、業務上の理由などでOSの機能より安定性を重視したい場合は「Windows 10 Pro」を利用するようにしましょう。「Windows 10 Home」から「Windows 10 Pro」へのアップグレードは、「ストア」アプリ経由の場合で13,824円(税込み)です。

 また、どうしても「Windows 10 Home」で機能アップデートを抑止したい場合は、そのために開発されたオンラインソフトがいくつかあります。OSは常に最新の状態に保って利用するのが基本ですが、そうしたツールに頼るのもよいでしょう。