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「April 2018 Update」の更新失敗問題は「Avast」との非互換性が原因、修正版が公開

“ごみ箱”のみの画面が表示されたり[キーボード レイアウトの選択]画面へ戻ってしまう

「アバスト無料アンチウイルス」の[メニュー]-[設定]画面

 米Microsoftは25日(現地時間)、「Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)」へアップグレードする際、OSの起動時に[キーボード レイアウトの選択]画面または“ごみ箱”のみのデスクトップが表示される問題が解決されたことを明らかにした。チェコのセキュリティベンダーAvastとの協力で、同社製アンチウイルスソフト「アバスト」の“Behavior Shield”機能が「April 2018 Update」と競合していることを突き止めたという。

 回避策も公表されており、「アバスト」のウイルス定義(VPS)を“180524-08”以降にアップデートすれば問題は発生しないとのこと。VPSのバージョンは[メニュー]-[設定]画面の[更新]セクションから確認できる。

 Microsoftは「April 2018 Update」へのアップグレードに失敗した環境を復元する方法を“Microsoft Community”で案内している(英文、執筆時現在日本語訳は未更新)が、コマンドラインツールの利用が必要になるなど、入門者にとっては少しハードルの高いものとなっている。サードパーティー製のセキュリティやハードウェアを利用している場合は、アップグレードを行う前に互換性情報を十分に収集する必要があるだろう。

 なお、Avastの日本チームによると、同社の法人向け製品の旧バージョン「Avast Endpoint Protection」は「April 2018 Update」と互換性がなく、「April 2018 Update」へアップグレードしようとするとアンインストールを要求されるという。「April 2018 Update」を利用する場合は、後継の「Avast Business Antivirus」へ移行する必要があるので注意したい。