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言語パックをストアから入手可能に ~「Windows 10 Insider Preview」Build 17074
「Microsoft Edge」に数多くの改善。“Quiet Hours”や“Near Share”にも注目
2018年1月12日 15:03
米Microsoftは11日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」Build 17074を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。すでに「Windows 10 Insider Preview」を導入済みの場合は“Windows Update”から最新ビルドへ更新できる。
Build 17074ではローカライズの仕組みが刷新され、言語パックを“Microsoft ストア”からインストールできるようになった。また、人工知能とネットワークベースの機械学習を活用したローカライゼーションも開始される。同社は「ランゲージ コミュニティ」アプリで収集したユーザーからのフィードバックも活かしながら改善を翻訳していくとしている。
加えて、「Microsoft Edge」に数多くの改善が加えられた。たとえば“お気に入り”や“リーディングリスト”、履歴といったセクションを管理する“ハブ”のデザインが一新。コンテンツパネルの左側にナビゲーションビューが追加され、セクションタイトルを確認できるようになった。ナビゲーションビューを折りたためば、コンパクトなアイコンのみの表示にすることもできる。
また、EPUBリーダーのルック&フィールがオーバーホールされ、ハイライトやノート、注釈間を移動するための新しいポップアップメニュー、品詞を色分けする校正ツール、フルスクリーン表示などが追加された。デバイス間で同期した読書進捗・ノートブック・ブックマークへのアクセスも容易になっている。
“InPrivate”でオートフィルと拡張機能がサポートされた点や、開発ツールを閲覧画面の横にドッキングできるようになったのも本ビルドでの改善点だ。
さらに、シェル関連では“Quiet Hours”がサポートされた。“Quiet Hours”に指定された時間帯は通知が抑えられ、作業に集中することが可能。ディスプレイを複製した場合(プレゼン時を想定)やフルスクリーンゲームをプレイした場合に、この“Quiet Hours”を自動で有効にすることもできる。また、[スタート]画面左側に表示するフォルダーをカスタマイズする機能が実装されたほか、BluetoothまたはWi-Fi接続で近くにいる人と簡単にファイルを受け渡しできるようにする“Near Share(近くの共有)”機能の改良なども行われている。
そのほかにも、「設定」アプリではストレージやサウンド関連の画面が改良された。[バージョン情報]セクションでデバイスの名前をコピーできるようになった点や、UWPアプリの起動エイリアス(別名)を管理できるようになったのも細かいながら有用な改善といえるだろう。また、手書き入力や“Fluent Design System”にもいくつかの改善が盛り込まれている。
なお、本ビルドはAMDデバイスへは配信されないので注意。これは“Meltdown”“Spectre”脆弱性に対するパッチを適用するとシステムが起動できなくなる恐れがあるからだという。