【第152回】
第152回:オンロードレースアクション「e-Racer」
マルチプレイで、世界を相手に順位を競おう!!
(01/10/10)
5月30日にこの【Winゲームデモ!】で紹介した「e-Racer」が、イマジニアによって日本国内でも販売されることになった。良質なゲームを手軽に、しかも日本語のマニュアルで楽しめるのはとても喜ばしい。そこで今回は、改めてこの作品を紹介するとともに、デモ版を使ったマルチプレイモードの楽しみ方と専用ゲームサーバーの機能について説明しよう。
日本語のインストーラーとマニュアルを添付
「e-Racer」は、3Dでプレイするオンロードのレースアクションだ。架空のコースと架空の車体を使っているものの、緻密なテクスチャーと美しい光源処理を施し、臨場感溢れるリアルなドライビングを楽しむことができる。衝突による車体のへこみや、運転席でドライバーが首を振る動作まで再現されており、現時点ではおそらく最高のPC用レースアクションといっていいだろう。
今回日本国内での販売にあたり、イマジニアは日本語による公式サイトのオープンと、専用サーバーへの日本語ログインページを開設した。またインストーラーを日本語化し、パッケージには日本語のマニュアルも添付している。ゲームそのものは英語版のままだが、レースを題材にしたわかりやすい内容なので、英語力に自信がない人でも問題なくプレイすることができると思う。
まずは“TIMETRIAL”で練習だ
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メインメニュー。まずは“TIMETRIAL”で練習だ |
“PLAYER SETTINGS”で車体を選択する |
デモ版を起動してメインメニューが表示されたら、上から3つ目、“TIMETRIAL”をクリックしてみよう。単独走行でコースのラップタイムを競うモードだが、ちょうどいい練習になるはずだ。“TIMETRIAL”のメニューに切り替わったら、カーソルキーを使って画面右下の“customise player”を選び、[Enter]キーを押す。
“PLAYER SETTINGS”モードでは、プレイヤー名の入力と、レースに使うクルマの設定を行うことができる。デモ版では、3ドアハッチバック型の“Itas Sprint-XS”と2ドアミッドシップの“Excel Sportster”の2モデルが登場するので、どちらか気に入ったほうを選ぼう。“Itas Sprint-XS”はグリップは良好だが、加速と最高速度が低め。逆に“Excel Sportster”のほうは、加速と最高速度は良好だが、若干滑りやすい設定だ。
設定を終え、再び“TIMETRIAL”のメニューに戻ったら、“START RACE”を選ぶとレースが始まる。キーボードを使った操作方法は、下記のとおり。
アクセル/ブレーキ | [↑]/[↓]キー |
ステアリング | [←]/[→]キー |
ハンドブレーキ | [Ctrl]キー |
視点の切り替え | [Enter]キー |
背後の表示 | スペースバー |
中断 | [Esc]キー |
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レース開始。デモ版では“TOWN CENTER”を走ることができる |
視点は3種類。[Enter]キーを押して、一番走りやすいものを選ぼう |
[↓]キーはブレーキとして使えるが、押し続けるとバックになる点に注意すること。またこのゲームはステアリングの効きが強めで、簡単にスピンしてしまう。[←][→]キーは、ほんの一瞬押すつもりで十分だ。走行中に何度も衝突を繰り返すと徐々に車体が損傷し、エンジンや変速機が壊れてしまうこともある。
デモ版でマルチプレイに参加する方法は?
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専用サーバーへの日本語ログインページ。デモ版のユーザーでも登録できる |
“ON-LINE”モードでアクセス可能なサーバーを探す |
デモ版でマルチプレイを楽しむには、まずイマジニアが公開している「e-Racer」専用の「サーバーログインページ(日本語)」にアクセスして、ユーザー登録を済ませなければならない。…といっても登録料は無料で、ログイン名(ID)とパスワードを決めるだけ。あとはデモ版のメインメニューから“ON-LINE”を選び、登録したログイン名とパスワードを入力するだけでいい。接続が完了すると、現在利用可能なサーバーの名前とアクセスしているプレイヤーの数、反応時間(ms)の一覧が表示されるはずだ。その中から適当なサーバーを選んで[Enter]キーを押し、参加したいレースにエントリーしよう。ちなみに、どのサーバーも1台あたり60人までが同時アクセス可能で、レースは最大8人で行われる仕様になっている。
今回筆者はフレッツADSL(OCN)+ブロードバンドルーターという環境で接続したが、DirectX(DirectPlay)が使う標準のポート(TCP/IPとUDPの47624番と、2300~2400番)を静的マスカレードに設定するだけで、問題なくプレイすることができた。もしうまくサーバーにアクセスできない場合は、ルーターやファイアウォールによってこれらのポートがふさがれていないかどうか、静的マスカレードの設定に間違いがないかどうかを確かめてみよう。
ネットワークゲームならではの楽しみ方
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エントリーしたいレースを決めたら、チャットしながら開始時間を待つ |
また、「e-Racer」専用サーバーにはレースごとの履歴や個人ベストラップ、入賞することによって得られる「ドライバーズポイント世界ランキング」など様々なデータが蓄積され、自由に閲覧することができる。さすがにデモ版だけで上位入賞を果たすのは難しいと思うが、うまくいけばベストラップの上位に食い込むことも夢ではないかもしれない。
そのほか、「e-Racer」に参加したプレイヤー同士がログイン名を使って送受信できるWebメール機能や、他のプレイヤーの走りを好きな視点で観ることができる「観戦モード」もある。こんな具合に、ネットワークならではの“楽しみ方”ができてしまうところも見逃せない点だ。
マルチプレイだからこそ燃える!!
「e-Racer」は単独でも、つまり1人でプレイしても十分楽しめるゲームだが、マルチプレイモードはその何倍も楽しい。そんな当たり前のことを、今回改めて実感することができた。チャットで知り合ったプレイヤーと、そのままテクニックを競う楽しみ。「人間ならでは」の駆け引きや、意地汚いラインの取り合い。たとえ見ず知らずの相手でもレースで負ければ悔しいし、誰が観ているかわからない場所でみっともない走りをするのはもっとイヤだ。そう思えばこそ本気になるし、勝ったときの喜びも大きい。「競う楽しさ」と「勝つ喜び」。そして「負ける悔しさ」。ゲームのおもしろさの原点を、「e-Racer」はひさしぶりに思い出させてくれた。
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迫力満点のレースシーン!! 背景も美しい |
製品版は10月12日に発売予定
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リプレイモードで過去のレースを再現することも |
デモ版では、コンピュータが操作するクルマと順位を競う“ARCADE”、単独でタイムを計る“TIMETRIAL”、インターネット経由で対戦する“ON-LINE”、LAN環境で対戦する“LAN”、データ化されたレースの記録を再生する“REPLAY”モードを試すことができる。ただし選べる車体は2種類に限られ、コースも“TOWN CENTER”のみだ。イマジニアのホームページに掲載されている情報によると、製品版では航空母艦や雪道、列車車両基地など全14コースが用意され、車体も8種類あるようだ。
製品版は10月12日(金)に発売される予定で、価格は6,980円。Windows95/98/Me/2000/XPに対応とのこと。
(eRacerDEMO.exe 、81.1MB、ゲームデモ)
□「e-Racer」のホームページ
http://www.imagineer.co.jp/pc/products/eracer/index.html
□「e-Racer」のダウンロードページ
http://www.imagineer.co.jp/pc/products/eracer/download.html
□専用サーバーへの日本語ログインページ
http://www.eracer-online.com/japan/
(駒沢 丈治)
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