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VTuberを“学問”へ。VTuber現象を分析する総合学術書『VTuber学』、岩波書店より7月刊行決定

社会学・ジェンダー論・エンタメビジネスなど、13人の専門家が執筆を担当

7月刊行予定の『VTuber学』(仮)

 (株)岩波書店は、VTuber現象を多角的に分析する総合学術書『VTuber学』(仮)を7月初旬に刊行すると発表した。A5判・350ページ程度を予定し、価格は未定。また、本書の刊行決定を記念した「企画発表会」のライブ配信を3月10日に実施する。

 『VTuber学』(仮)では、日本発の文化として世界的に広がった「VTuber(バーチャルYouTuber)」を、学問領域である社会学・人類学・哲学・文化論・ジェンダー論・観光学・エンタメビジネスなどの13分野の各専門家が分析し、各章の執筆を担当。「VTuber」が“総合的な「学問」として確立する”ことを目指す。

 刊行決定を記念し、3月10日にYouTubeにて無料ライブ配信「企画発表会」が予定されている。出演者は発起人であり編者の岡本健氏、山野弘樹氏、そして著者の一人であるVTuberのバーチャル美少女ねむさん。本書刊行の意図や執筆陣の紹介、制作進捗などをもとにトークが行われる予定となっている。

【LIVE】総合学術書『VTuber学』刊行決定記念 企画発表会【VTuberを”学問”へ】

『VTuber学』(仮)概要

  • 第1部「VTuberことはじめ」
    VTuberについて、その発端から歴史的展開、ビジネス的な特徴など、多様な観点から解説する。初心者も安心のVTuber論。全4章
  • 第2部「VTuber学①(調査・研究編)」
    さまざまな分野の研究者がそれぞれの専門の観点からVTuberを読み解く。社会学・人類学・ジェンダー・表象文化などからの現代社会への問いかけ。全4章
  • 第3部「VTuber学②(理論編)」
    VTuberとは一体どのような存在なのか。哲学を専門とする執筆陣による、学術的分析の成果。全5章

※書名・構成・内容は制作中のもの。最終的な刊行物では変更になる可能性がある。