レビュー
無料で初心者でも簡単にVTuberデビュー! カメラの映像で「Live2D」モデルを動かそう
自分の顔や手の動きをアバターに反映できる「VTube Studio」
2024年10月22日 16:23
VTuberというムーブメントは、今もなお盛り上がりを見せています。
なんといってもVTuberの魅力は、バーチャルな姿で登場できる点にあります。現実世界の自分の姿に囚われずに、自分の好きな姿のアバターで画面に登場できるのです。ですが、ただ自分のアバターが画面に映るだけでは臨場感がありません。
そのアバターが現実世界で生きている人間のように、目が動いたり口が動いたりするだけでなく、笑ったり、怒ったりと表情豊かに表現するほど魅力的なのです。
今回紹介する「VTube Studio」は、「Live2D」モデルを動かすためのアプリ。PCに接続されたWebカメラ、または専用アプリをインストールしたスマートフォンに映した自分の動きでアバターを操作できます。
アプリを起動して、表示したいアバターを選択すれば基本的な使い方はOKです。すぐに自分の顔をトラッキングして、画面内のアバターを動かすことができます。本ソフトウェアを使えば、家庭にあるWebカメラや、使っていないスマートフォンなどを活かすことで気軽にVTuberデビューできるのです(モデルの問題は置いておいて)。
本ソフトウェアで表示されたアバターを、配信ソフトウェアのOBSに出力すれば、いわゆるゲーム配信的なスタイルで動画を生配信することもできます。初回起動時は多少のセッティングは必要ですが、1度設定してしまえば次からはほぼそのままでOKなので、煩わしさはありません。
本ソフトウェアの特徴として、「アイテムシステム」や「ハンドトラッキングシステム」などが挙げられます。
「アイテムシステム」はアバターにアクセサリーなどのアイテムを重ねて表示することができる機能。アイテムは画像やアニメーションに対応しており、「Live2D」で作成されたアイテムも使用可能です。
「ハンドトラッキングシステム」については、文字通りWebカメラのみでハンドトラッキングが可能な機能です。Webカメラのみでのハンドトラッキングができるソフトウェアはこれまでかなり少なかったのですが、最近使える多くのアバター表示ソフトウェアでは対応していることが多く、「VTube Studio」でもその機能に対応しています。
「VTube Studio」は「Steam」から無料でダウンロードできますが、ウォーターマークを削除したい場合は、「VTube Studio - Remove Watermark」という有料DLCを購入する必要があります。また、スマートフォンを利用する場合は、PRO版の購入が必要です。
また、最近よく使われるようになった3Dのモデルには対応していないので注意が必要です。
YouTubeなどで本格的にゲーム配信をする時は、ウォーターマークを削除したいところですが、例えば仲間内でDiscordの配信で使ったり、Web会議で使ってみるとかなら、その状態でテスト配信をしてみるのもありでしょう。
そこで、VTuberになるという新しい表現方法に面白みや興味を持ったら、自身のLive2Dモデルを作ったり、買ったり、色々していくとVTuberデビューの入り口になるでしょう。ぜひ、その入り口を体験してみてください。