レビュー
「DeepL」は「Microsoft 365」アプリでもサクサク翻訳 ~サイドバーから利用可能
「Word」、「Powerpoint」、「Outlook」、「Teams」をサポート
2024年9月26日 06:45
「DeepL」は、自然な訳文が得られると人気の翻訳サービス。もともと高い評価を得ていたが、今年7月には言語専門家によってチューニングされた独自の大規模言語モデル(LLM)を導入することで、その品質にさらなる磨きをかけている。
「DeepL」の基本はオンラインサービスで、Webブラウザーで「deepl.com」へアクセスすればすぐに利用できる。しかし、デスクトップ向けのクライアントアプリやWebブラウザー拡張機能を利用すれば、ポップアップボタンやキーボードショートカットで手軽に翻訳機能を呼び出せる。より高い利便性を得たいのであれば、積極的に活用したいところだ。
また、もし「Microsoft 365」アプリを利用する機会が多いのであれば、デスクトップクライアントアプリの代わりに専用アドインの利用を検討してみてもよいだろう。テキストを選択するだけでサイドパネルに翻訳結果が表示され、ボタン一発で元のテキストと訳文を入れ替えられるのは手軽でよい。
執筆時現在、「DeepL」アドインは「Word」、「Powerpoint」、「Outlook」、「Teams」をサポートしている。海外ユーザーとのやり取りが多いのであれば、きっと役に立つはずだ。
なお、今のところ「Excel」には対応していない。リリース予定はあるようなので、期待して待とう。
インストールとセットアップ
「DeepL」アドインのインストール方法は、アプリによってさまざまだ。
「Word」と「Powerpoint」であれば[ホーム]リボンタブにある[アドイン]ボタンで「DeepL」と検索し、アドインを追加すればよい。
「Outlook」の場合は、[ホーム]リボンタブにある[すべてのアプリ]ボタンからインストールを行う。なお、編集部ではクラシック版「Outlook」アプリで確認した。
「Teams」の場合は、組織または学校のアカウントでサイドバーの[アプリ]ボタンをクリックする。するとアドインストアが現れるので、「DeepL」を検索してインストールするとよい。
なお、利用の際は「DeepL」アカウントが必要。まだない場合は、サインアップページからアカウントを作成する必要がある。
「DeepL」アドインは無料アカウントでも利用できるが、エンドツーエンド暗号化(E2EE)に未対応で、クラウドに送られた翻訳テキストも即時削除されず、一定期間サーバーに残るため、業務利用に適していない点には注意したい。「DeepL Pro」への加入を検討しよう。価格は、最安の「Starter」で月額1,150円(税込み、年払いの場合)より。