レビュー
自分のアバターで簡単にAI画像生成する方法! VRMや画像からキャラを保ってイラスト生成
VTuber配信のサムネイル作成や、SNSでの投稿用画像の生成などに便利
2024年10月28日 06:45
VTuberやメタバースユーザーを含め、バーチャルな世界で活動する多くの人は、自分だけのアバターを持っています。このアバターは、まさにこの世界における自分自身の体です。
そのため、多くの人が自分のアバターを愛着を持って大切にしており、だからこそファンアートをもらったり、アバターをベースにしたイラストを描いてもらったりすることは嬉しいものです。
しかし、ファンアートは通常もらうものであり、イラストを依頼するのも時間やコストがかかる場合があります。そこで登場したのが、画像生成AIと自分のアバターを組み合わせて、手軽にイラストを生成できるWebサービス「Avalab.ai」です。
「Avalab.ai」の最大の特徴は、自分のアバターやイラスト、画像を使って画像を生成できる点です。当初使えるのはVRMモデルのみでしたが、現在では1枚のイラストや自撮り写真、さらにはUnityと連携することでVRChat用のアバターを元に画像を生成することも可能になりました。
最近はいろいろな画像生成AIサービスが存在しますが、自分のアバターに近い画像を安定して生成するのは難しいです。例えば私のアバターの例では、「赤い髪」「メガネ」「ロングヘアー」といった特徴があるので、それらをプロンプトに入力するのですが、確かにそれらの要素を満たしてはいるものの、自分のアバターとはかけ離れた姿のイラストが出力されることが少なくありません。
しかし、「Avalab.ai」では事前に自分のアバターの画像や一枚絵のイラストを登録することで、その特徴を維持しつつ新しい画像を生成できます。この機能により、自分のアバターに近い、魅力的なイラストを簡単に作成することができるのです。
確かに既存の画像生成AIを使い慣れたユーザーであれば、自前の環境で同様のことを行うことも可能です。しかし、このサービスの真の魅力は、その手軽さにあります。シンプルなWebインターフェースで簡単に利用できること、他のユーザーとプロンプトを共有できることなど、手軽でユーザーフレンドリーな要素が揃っています。
「Avalab.ai」を利用するには、アカウントの作成とログインから始めます。Google アカウントでログインするだけで準備完了です。本サービスは無料でも利用可能で、1枚の画像生成に1つ消費するポイントを、アカウント作成時に30ポイント、その後は毎日10ポイントが無料で配布されます。
それ以上のより多くの画像を生成したい場合は、サブスクリプションプランを検討してださい。月額980円のトライアルプラン(月120ポイント)から始まり、上位プランではより多くのポイントが付与されます。生成したい画像の枚数に応じて、適切なプランを選択してください。
次に、アバターの登録を行います。自分のアバターを登録するには「アバター登録権」が必要になりますが、初回登録に1体分が無料で提供されます。複数登録する場合は追加購入でき、480円で単体購入が可能ですが、初回のサブスクリプション購入時に1体分が追加されます。また、すでに「Avalab.ai」を利用している知り合いがいれば、招待コードを使用することでアバター登録権と生成ポイントを無料で入手可能です。
アバターの登録が終われば最後に、実際の画像生成に進みます。プロンプト(指示文)を入力して、希望する画像を生成します。どのようなプロンプトを入力すればいいか迷った場合は、トップページに表示される他のユーザーが生成した画像とプロンプトを参考にすることができます。これらを参考にすることで、様々なパターンの画像生成が可能になります。
本サービスの利用には、いくつかの注意事項があります。特に重要なのは、アバター制作者が定めた規約に準拠することです。自作モデルであれば問題ありませんが、他のクリエイターが作成したアバターを使用する場合は、規約に生成AIへの使用を禁止されている場合もあります。必ず規約をチェックしてください。
VTuberやバーチャル空間で活動する方々にとっては、このサービスは非常に有用でしょう。例えば、配信のサムネイル作成や、SNSでの投稿用画像の生成など、日々の活動に役立てることもできるでしょう。
自分だけのアバターやキャラクター画像を持っている方は、ぜひ一度「Avalab.ai」を試してみてください。自分のアバターの新たな一面を発見することができるかもしれません。