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アウトプットバーを使用したGREP検索などが100倍以上高速化した「EmEditor」v16.7

Creators UpdateでDPI値が異なる複数のディスプレイで使用した際のスケーリングが改善

「EmEditor Professional」v16.7.1
“アウトプット バー”を使用した抽出機能などが高速化

 米Emurasoft, Inc.は25日(日本時間)、定番テキストエディター「EmEditor Professional」のv16.7.0を公開した。また、同日不具合を修正したv16.7.1が公開されている。

 v16.7.0では、検索結果などを出力する“アウトプット バー”を使用した場合の“ファイルから検索”機能やキーワードの抽出機能が高速化された。同社の環境で、“ファイルから検索”機能は134倍、抽出機能は179倍に高速化しているという。

 また、Windows 10 Creators Updateで改善された異なるDPIのマルチディスプレイでのスケーリングに対応。DPI値が異なる複数のディスプレイで使用した際のダイアログボックスやメニュー、ツールバーなどの表示がより自然になった。

スクロールバーを立体的なデザインに変更するオプションが追加

 さらに、スクロールバーを立体的なデザインに変更するオプションが追加された。設定ダイアログの[スクロール]画面にある[スクロールのオプション]リストから、[3D 表示]オプションをONにすることで利用可能。

 そのほか、マクロの“Document”オブジェクトにCSVモードで利用できる“SetCell”“SetColumn”“InsertColumn”メソッドが追加された。追加されたメソッドの機能は以下の通り。

  • “SetCell”メソッド:指定したセルに文字列を設定する
  • “SetColumn”メソッド:指定した列に文字列を設定する。行ごとに異なる文字列を設定することも可能
  • “InsertColumn”メソッド:指定した位置に列を追加する。追加した列へ“SetColumn”メソッドと同様に文字列を設定することも可能

 「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。価格は、1年間の無償バージョンアップが可能な通常ライセンスが4,800円(以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要)、アップデートの提供期間に制限のない永久ライセンスが18,000円となっている。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。

編集部注:26日、マクロに追加されたメソッドの詳細情報を追加しました。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012
【ソフト種別】
シェアウェア(通常ライセンスは4,800円、永久ライセンスは18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
16.7.1(17/04/25)