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「Tera Term」のインストーラーに意図しないDLLを読み込む脆弱性、修正版が公開

リモートからのクリップボードアクセスを通知する機能などが追加

「Tera Term」v4.95

 TeraTerm Projectは5月31日、ターミナルエミュレーター「Tera Term」の最新版v4.95を公開した。今回のアップデートでは、インストーラーが意図しないDLLを読み込んでしまう恐れのある脆弱性が修正されている。

 脆弱性ポータルサイト“JVN”が公開した脆弱性レポート(JVN#06770361)によると、「Tera Term」v4.94およびそれ以前のバージョンのインストーラーにはパスを検索する処理に問題があり、同一フォルダーに存在するDLLを意図せず読み込んでしまう恐れがあるという。最悪の場合、インストーラーを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。脆弱性の深刻度は“CVSS v3”で基本値“7.8(危険)”、“CVSS v2”で基本値“6.8(警告)”と判定されている。

 そのほかにも本バージョンでは、リモートからのクリップボードアクセスを通知する機能などが新たに追加された。また、「TTSSH」や「Oniguruma」といったライブラリのアップデートや不具合の修正なども施されている。

 なお、Windows 95/98/Me/NT 4.0ではインストーラーがサポートされなくなったので注意。これらのバージョンで「Tera Term」を使用したい場合は、ZIP版を利用する必要がある。

ソフトウェア情報

「Tera Term」
【著作権者】
TeraTerm Project
【対応OS】
64bit版を含むWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Server 2003 R2/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.95(17/05/31)