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列ヘッダーのサポートでCSV編集がより容易になった「EmEditor Professional」v17.1.0
“ミニマップ”と垂直スクロールバーと同時に表示する機能などもサポート
2017年8月18日 10:57
米Emurasoft, Inc.は17日(日本時間)、定番テキストエディター「EmEditor Professional」v17.1.0を公開した。今回のアップデートでは、CSVモードで“列ヘッダー”がサポートされている。
CSVモードは、CSVデータ(項目をカンマやタブで区切って列挙したテキスト形式の行列データ)を「Excel」のように行と列で表し、閲覧と編集を容易にする機能だ。しかし、これまでの「EmEditor」には行番号を表示する機能はあっても、列に関しては相当する機能がなく、一般のテキストを扱うときと同様、ルーラーが表示されるだけだった。
“列ヘッダー”はこの弱点を解消する機能だ。たとえば、列ヘッダーをクリックすれば列全体を選択することが可能。特定のセルが何列目にあるのかも把握しやすい。“列ヘッダー”は[表示]-[CSV用の列ヘッダー]メニューでON/OFFが可能。[CSV/並び替え]ツールバーなどから、連番を“1,2,3……”から“A,B,C……”や“0,1,2……”へ切り替えることもできる。
そのほかにも、文書全体を縮小表示する“ミニマップ”機能が改善。垂直スクロールバーと同時に表示できるようになった。また、ダイアログやツールバーにあるテキストボックスやプルダウンメニューでは、[Ctrl]+[Delete]キーによる単語右削除、[Ctrl]+[Shift]+[Delete]キーによる単語削除、[Ctrl]+[Backspace]キーによる単語左削除がサポート。[分割/結合]ウィザードでは、ウィンドウサイズが変更できるようになっている。
一方、パフォーマンスを向上させる取り組みも継続されている。本バージョンでは、置換後のテキストに改行が含まれており、かつ[大文字小文字を区別する]オプションが指定されていない場合の[すべて置換]処理の速度が大幅に高速化されているという。
また、CVSセル選択モードや箱型選択で複数行を選択している場合の貼り付け処理を改善。貼り付けるテキストに改行や区切り文字列が含まれていれば、テキストを行に分割し、選択中のそれぞれの行へ適切にテキストを追加できるようになっている。
「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。価格は、1年間の無償バージョンアップが可能な通常ライセンスが4,800円(以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要)、アップデートの提供期間に制限のない永久ライセンスが18,000円となっている。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012
- 【ソフト種別】
- シェアウェア(通常ライセンスは4,800円、永久ライセンスは18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 17.1.0(17/08/17)